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「きものステーション・京都」で大学生が文化体験!

「きものステーション・京都」で大学生が文化体験!
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「心あてに折らばや折らむ初霜の 置きまどはせる白菊の花」

秋が終わり、冬が始まるちょうど今と同じ頃。
寒さ厳しい明け方に初霜が降り、その白さに見分けがつかなくなった白菊の様子を歌ったこの歌。
今から750年以上も昔に古今和歌集に詠まれた、百人一首にも選ばれている歌です。

冬の朝、初霜の中の白菊に思いを馳せる……
冬の朝はなかなか布団から出られない私からすれば、なんと優雅な朝なのでしょう。

さて、この記事では、そんな初霜の中の白菊に思いを馳せた経験のない、令和を生きる大学生二人が、きものを着て、日本の伝統文化であるいけばなに挑戦!

今回は四条室町にある「きものステーション・京都」で行われたいけばなワークショップに参加しました。イベントの模様と、そこで感じたきもの・いけばなの魅力を存分にお届けします!

私たちの挑戦やいかに……?!

「きものステーション・京都」(以下 きものステーション)では、きものと和のライフスタイルの発信拠点として、京都織物卸商業組合が中心となって、きものを中心とする商品の展示・販売、きもののメンテナンスや仕立てに関する相談窓口、和文化体験ワークショップ(着付け、和裁、くみひも、茶道、華道など)を実施しています。

詳細は「きものステーション・京都」ホームページから
https://kimonostation.jp/

「いまという時代の中で、それぞれ、自分らしく、もっときものを楽しんでもらいたい!」
という思いのもと、きものの魅力を発信。

店内には、和装・アパレル・テキスタイルなど様々なきものに関するアイテムが並び、モダンなデザインも多く取り揃えられています。


同じ建物(京都経済センター SUINA室町2階)に出店しているポケモンセンターキョウトとのコラボ商品

今回は、茶道体験や型染め教室、京くみひも教室などのワークショップの中から、いけばな教室に参加させて頂きました。


今回のいけばな教室は、秋の花である菊や、紅葉し始めた雪柳がメイン。
取材の日が文化の日であったことにちなんで、先生が日本の国の花である菊を選んでくださいました。

白菊に思いを馳せたことのなかった私たちの前に、早速菊が登場……
緊張していた私たちに、先生が一つ一つのお花を丁寧に説明してくださり一安心。

植物についての説明の後は、先生がデモストレーションしながら、基本的なハサミの使い方や美しく見える植物の角度などを教えてくださいました。

お花には、「花が語りかけてくる角度」があると習った私。
菊からのメッセージを真剣に受け取ります。

先生のデモストレーションが終わると、早速実践!
今回は、型の決まっていない自由課題ということで、自分らしく生けて良いという先生の言葉に、楽しみながら進めていくことができました。

丁寧に教えていただいたおかげで、はさみ使いもスムーズ!

気づいた頃には、すっかりいけばなの虜になっていた私たち。
一つ一つのお花とにらめっこしながら、この角度はどうかな、この色はどうかな、どうすれば綺麗に見えるかな、と考える時間が楽しい!楽しすぎる!!

まるで、洋服を選んだり、お化粧をしているときのようなワクワク感。

そんなワクワクと、可憐なお花をより美しくしたい!という集中力が、私を日常から離れたところに行ったような感覚にしてくれます。
この時、令和を生きる女子大生二人にも、遠い昔に歌われていたように、菊に思いを馳せる気持ちが少し理解できたような気がします。

さて、ある程度できてきたら、先生からアドバイスを頂きます。
先生のアドバイス一つで全体の印象が大きく変わります、さすが先生。

そしてついに完成した作品がこちら!ジャジャン!

あまり経験したことのないいけばなに初めは不安でしたが、二人とも大満足の出来栄え。
先生からも合格点をいただき、すっかり我が物顔です。

触れる前は「かっこいいけど、難しくて敷居が高い」とばかり思っていたいけばなやきもの。
実際に挑戦してみると、難しさ以上に、想像の何倍もの楽しさと、やってて初めて感じる魅力がありました。

ワークショップに参加されていた方からは、
「このような気軽に参加できる機会のおかげで、堅苦しくなく、楽しく伝統文化に触れることができた」という声もありました。

そして、今日の楽しい!という感覚と、挑戦した、できた、という自信が、「もっとやってみたい」という次への興味につながったように思います。

この記事を書いた学生

かれんちゃん

かれんちゃん

卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!