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鴨川で映画!?ロマンティックな世界を鴨川で味わう、立命館大学の学生主催の「カモシネマ」とは?

・カモシネマとは一体…?

(写真)鴨川の河川敷での映画上映の様子

暑い夏も過ぎ、涼しい秋がとうとうやってきましたね。最近では、『平成最後の夏』という言葉が流行りましたよね。皆さんは、記念すべき今年の夏をどのように過ごしましたか?

今回私は、そんな平成最後の夏に、京都で毎年行われているイベント「カモシネマ」に行ってきました。

カモシネマは京都・鴨川の河川敷にて野外映画上映などを行っており、『人と人、人と映画、人と鴨川をつなぐ』イベントとして開催されています。14回目を迎えた今年の上映作品は「セトウツミ」でした。

みなさんは、映画は建物の中でみるものだと思っていませんか?私もイベントに参加するまではその考え方しかありませんでした。今回、カモシネマに参加して、鴨川という風情ある空間で映画をみることは最高でした!屋外でみる映画、ぜひ体験してほしいです。映画館で映画をみると最低でも1000円ぐらいはかかりますよね。しかし、カモシネマはなんと無料なんです!!関西人の私から言わせていただくと「ほんまに得やで」の一言しか出てこないです。

・童心を忘れない

(カモシネマ14代表 立命館大学広告研究会 白井菜穂さん)

毎年、カモシネマにはテーマがあるそうです。今年は、「童心を忘れない」。大人になればなるほど、子供の時に楽しかったことを忘れてしまいがちです。そこで白井さんはカモシネマを上映することに加えて、小さい子供達と水鉄砲で遊ぶイベントも企画しました。来場者の中には、水鉄砲目的で来た親子もいました。また、若者の鴨川に対する環境保全意識を高めるために清掃活動も積極的に行なっています。

「鴨川でイベントをすることで、もっと鴨川の魅力を知るきっかけになると思います。カモシネマを開催するにあたって多くの人と触れ合い、またこれからも続けられるようにさらなる発展を目指して行きたい」と白井さんは言います。

・上映作品「セトウツミ」

「夏らしくって懐かしい」というキャッチコピーにぴったりな映画『セトウツミ』。二人の学生が放課後に川辺でひたすら喋るというコメディー要素も交えた映画です。映画の上映中は会場のあちこちでクスッとした笑いが起こっていました。大人が見ても学生時代のことを思い出し、童心を取り戻すことができる内容だと思います。

(写真)京都国際学生映画祭の受賞作品の上映

ちなみに、セトウツミの上映冒頭には、京都国際学生映画祭で受賞した作品の上映も行われていました。まるで、本物の映画館の中にいるような真っ暗闇の世界に映し出されるカラフルな世界は、静けさの中に聞こえる虫の声が幻想的な世界を作り上げていました。鴨川の流れる音と映像から聞こえてくる音楽がとても人々を優雅な気持ちにさせてくれます。また、プラネタリウムと似たような世界観が広がっていました。

・これからも長く愛され続けるカモシネマへ

左から、山下杏子・辨野真美(京都学生広報部)・白井菜穂さん

京都の夏の風物詩といえばカモシネマ。「映画を観たいと思って参加したけれど、鴨川でみることによって素敵な場所だと認識してもらえれば嬉しいです。また毎年来てみに来てくださる方々が『来年も楽しみにしているね』と言ってくださることによって続けなければという使命感も少しあります」と白井さんはおっしゃっていました。

カモシネマの宣伝活動としては主にSNSが使われていました。Twitterなどで会場の行き方など丁寧に説明されていて、私自身もスムーズに会場まで行くことができました。イベントを開催するにあたって、人々の力が必要になる早い段階から、何をしたいのか具体的なマニュアルを作り、目的もはっきりさせていてとても勉強になりました。ポスターやフライヤーを作って今年も450人程の来場者を集めました。学生だけではなく、家族連れでまた鴨川付近に住んでいる地元の人々などが多く見受けられました。人々と映画と、そして、京都の素晴らしい場所である鴨川を繋ぐ場として、ますますカモシネマの活動が注目されるイベントになると取材していて、強く感じました。

▽カモシネマ14

https://kamocinema.localinfo.jp/

(京都女子大学 現代社会学部 辨野真美)

 

 

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