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京都の学生生活を満喫!京都のお寺めぐり~高台寺編~

みなさん、こんにちは。
今年の夏は連日の猛暑でしたが、すっかり秋も深まりましたね。

さて、私の通っている京都女子大学の周辺には、多くの歴史的建造物があります。在学中は多くの寺院を巡り、歴史を感じる街並みを散策したいと考えている私にとって、それは大きな魅力のひとつと感じています。
そこで夏休みを利用して9月に、以前から行ってみたいと気になっていた『鷲峰山 高台寺』(じゅぶざん こうだいじ)へ散策に行きました。

そもそも鷲峰山・高台寺とは?

「鷲峰山 高台寺」は、京都東山にあるお寺で、正式名称は「高台寿聖禅寺」(こうだいじゅしょうぜんじ)といいます。豊臣秀吉が亡くなった後、その菩提を弔うために、秀吉の正室である北政所(ねね)が慶長二年(1606)に開いたお寺です。

高台寺には、重要文化財に指定されている建造物も多く、拝観ルートからその趣深い造りを余すことなく見ることができます。

今回は、高台寺を実際に訪れた私が、コトカレ読者のみなさんにおすすめしたい、かつお気に入りのスポットをご紹介します!

桃山時代を代表する庭園

こちらは、小堀遠州(こぼり・えんしゅう)によってつくられたと伝わる、国の史跡・名勝に指定されている庭園です。小堀遠州は安土桃山時代から江戸時代前期にかけて大名、茶人、作庭家、建築家として活躍しました。
「石組み」という石を組み合わせて配置する技法がとても印象的で、角度によって庭の表情が変わるので、どこから見ても楽しめると思います。
芝生の緑によって日の光が明るく反射するお庭は写真スポットになっており、私も思わずパチリ。

ちなみに、写真左側に矢印で示している建物は、「観月台」と言い、言葉のとおり、月を愛でるための建物で、国の重要文化財に指定されています。

夏の日差しを心地よく反射させる方丈前庭

こちらは「方丈」という建物の前にある、「波心庭」と呼ばれている庭園です。

ちょうど夏らしい青空と秋らしい雲が入りまじった空模様の中で撮影することができました。
こちらの庭園の特徴は、砂紋(水を使わず、砂や石で水の流れ、山を表現する技)です。

写真を見ると、一本一本の線が乱れることなく、きれいな模様を描いているのが分かるかと思います。

木々に囲まれた傘亭・時雨亭

傘亭

時雨亭

傘亭と時雨亭は、伏見城から移築されたお茶室です。傘亭は、その名の通り傘を開いたような放射状の天井が特徴で、二階建ての茶室である時雨亭とは土間廊下でつながっています。
少し小高くなった丘の上で、柔らかな緑の木々の葉に囲まれて建つ様子は、どことなく軽やかで、涼しげに感じます。
当時、実際にここでお茶を嗜んでいた人たちも、木々を吹き抜ける風で季節を感じていたのでしょうか。
また、傘亭では、とても立派な藁葺の屋根にお目にかかることができます。
普段日常で藁葺の屋根に馴染みのない私にとっては、珍しく、また新鮮に感じられました。
こちらも国の重要文化財に指定されています。

さいごに

今回、高台寺の散策をしてみて、改めて、趣のあるお寺であることが分かりました。
私が訪れたときは、晩夏だったこともあり、暑さの中にも秋の気配を感じ、心地よい時間を過ごすことができました。
お寺めぐりを学生生活の一部として、身近に取り入れることができるなんて素敵なことだと思いませんか。
みなさんもぜひ訪れてみてくださいね。

 

【取材協力】
鷲峰山高台寺
住所:〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町526番地
ホームページ:http://www.kodaiji.com/admission.html

(京都女子大学 現代社会学部 藤田亜季)

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