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きものコンペって何?~【第4弾】授賞式を取材!~

THE COMPEきものと帯実行委員会と一般社団法人 京都産業会館が主催である2018年度京都学生デザインコンペ「THE COMPE きものと帯」の取材をしてきた私たち。

これまではコンペに向けてのデザイン講座や、審査会、受賞作品をきものへと仕上げる、制作現場を取材してきました。



そしていよいよ第4弾!
今回は2019年3月19日(火)にホテルグランヴィア京都で開催された授賞式・作品展示会を取材してきました。

いざ、授賞式へ!

きものコンペって何?~【第4弾】授賞式を取材!~

授賞式会場の様子はこのような感じでした。↓

きものコンペって何?~【第4弾】授賞式を取材!~

授賞式の内容としては、本年度の歩み、表彰、入賞作品プレゼンテーション、京都市長による祝辞、講評が行われました。

入賞者による作品プレゼンテーション

今回のコンペで入賞された作品について、入賞者ご自身が作品のプレゼンテーションをされていました。

きものコンペって何?~【第4弾】授賞式を取材!~

この写真は最優秀賞「京都市長賞」を受賞した京都芸術デザイン専門学校の益子明日美さんによるプレゼンテーションの様子です。

作品名は「嵐の月夜」。

きものコンペって何?~【第4弾】授賞式を取材!~

益子さんは、「東山区にある建仁寺にある風神雷神図屛風をモチーフに描きました。黒をベースカラーにすると、模様が浮かびやすいので黒を用いました。金と銀を取り入れ重厚感、うさぎや雨でポップさや柔らかさも出してみました。」とプレゼンテーションをされました。

私はこの作品をみて、モノトーンで、メリハリのある色彩が素敵ですし、風神雷神は多くの方が知っているものなので、良さが広く伝わるなと感じました。
またインパクトだけでなく繊細さもしっかりありとても良い作品だと思いました。

このように、スクリーンに映る自分の作品を前に、工夫をした点、今回のデザインを描き始めたきっかけ、着た際のイメージ場面等を発表されていました。

他にはどんな入賞作品が…?

ここからは今回入賞された作品を私の感想を入れながらご紹介します。

これは「近畿経済産業局長賞」です。
作品名は「蝟集(いしゅう)」。
着物になった際のイメージも考えられている沢山のグラデーションが良いですね。

きものコンペって何?~【第4弾】授賞式を取材!~

続いて、「京都商工会議所会頭賞」です。
作品名は「BLACK AND WHITE」。
柄のパターンが4つ盛り込まれているのに、どれも主張しすぎず、綺麗に調和されている部分が良いなと感じました。個人的には袖のラインが好きです。

きものコンペって何?~【第4弾】授賞式を取材!~

こちらは「京都織物卸商業組合理事長賞」です。
作品名は「万華鏡の世界」。
とにかく綺麗!色使いや細やかな模様が魅力的で展示されていた際も、とても目立っていた作品でした。また広く愛着の持たれるデザインだとも感じました。

きものコンペって何?~【第4弾】授賞式を取材!~

そして、唯一の帯部門での入賞、優秀賞「西陣織工業組合理事長賞」の作品です。
作品名は「The・Circus」。
この作品は私が審査会で作品を観ていた際も、とても可愛らしく鮮やかで遊び心のあるデザインだと感じたものだったので、入賞していて嬉しく思いました。

きものコンペって何?~【第4弾】授賞式を取材!~

「京友禅協同組合連合会理事長賞」です。
作品名は「理系着物」。
理系学生には特に惹かれる作品名ですね。柄は斬新なのに、まとまりや落ち着きのある色味が、きもののデザインにぴったりです。

きものコンペって何?~【第4弾】授賞式を取材!~

最後に「京都新聞賞」です。
作品名は「森」。
森にあるものを目一杯描いて、柄の色や大きさがバランス良く埋められています。可愛いだけでなく、お洒落感も忘れていない点が素敵に思います。

きものコンペって何?~【第4弾】授賞式を取材!~

最後に

いかかでしたか?

今回の取材で、きものデザインコンペの取材は終了となってしまいますが、私は、取材を通して今後も日本文化の一つであるきものを着る機会を大切にし、楽しみたいと感じることができました。

そして京都の伝統産業、和装の振興についても学ぶことの出来た機会でもありました。

皆さんも「きもの」に興味をもってくださいましたら、幸いです。

(文:京都女子大学 現代社会学部 玉田野衣)
(写真:同志社大学 法学部 平井雅子)

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