きものコンペって何? ~【第2弾】コンペ審査会を取材!~
京都の総合大学や美術系の大学、短期大学や専門学校に通う学生から、きもの又は帯のデザインを募集する、京都学生デザインコンペ「THE COMPE きものと帯」を追跡することになった私たち。
以前取材した「きものデザイン講座」に続き(デザイン講座の記事はこちら→
)、今回の「きものコンペ」追跡取材第2弾では、京都学生広報部が特別に審査会会場へ入れて頂き、審査の雰囲気や流れを感じることの出来る取材となりました!もくじ
いざ審査会へ!!
審査会会場では、まず今回のコンペの開催主旨や、審査方法、今後の計画を話されていました。
また、資料にはデザイン講座を開催した大学の紹介や、2019年3月13日(水)~ホテルグランヴィア京都で開催されるデザインコンペの作品展のことも紹介されていました。
資料を見ているだけで、実際に作品を見るのがとても楽しみになってきました!
会議の中では、大学の先生方のデザインコンペに対する関心が高い大学ほど、デザイン講座の出席や応募作品数が多い傾向にあると話されていました。
また、多数の応募作品の中でも審査員を驚かせるような魅力を持つデザインはおよそ1割という話を聞き、難易度が高いデザインコンペであることがよく分かりました。
審査会で展示されている作品たち
今回の応募総数は269作品。3回の審査を経て、269作品から最終16作品にまで絞られ、その16作品は最優秀賞、優秀賞、入選のいずれかとなります。
審査委員の方が良いと思った作品を複数挙げて投票し、印の多く入った作品がどんどん勝ち残っていく方式とのこと。
審査委員の皆様が、静寂な空気の中でじっくりと作品を眺めておられる様子に、非常に重要な審査をされているところにお邪魔させていただき、とても貴重な経験をしているのだと感じました。
私たちも応募作品を全て観させていただきました!
応募作品は京野菜、鳥類、季節のイベント物(クリスマスやお月見)、総柄、鯨、お花グラデーションや立体柄をモチーフにしているものが多く見られました。
個性に加え、意外性やインパクトを持つ部分がそれぞれにあり、見飽きることのない作品ばかり!
私は、審査員の方はどこに基準や焦点を当て、厳選しているのかがとても気になっていましたし、年代、性別、職業によって良いと思うものや魅力に感じるものはバラバラなのかなあとも感じていました。
審査の結果はいかに…?
お待たせしました、入賞作品の中で今回は最優秀賞を京都学生広報部の感想を交えてご紹介します!
作品名「嵐の月夜」。最優秀賞「京都市長賞」
モノトーンで、メリハリのある色彩が素敵ですね。
風神雷神は多くの方が知っているものなので、デザインの良さが広く伝わるなと感じました。
インパクトだけでなく繊細さもしっかりありとても良い作品!
その他、入賞作品の審査結果はこちら→http://www.ksk.or.jp/topics/?p=1349
入賞・入選作品の原画、最優秀賞作品の製品化きもの等は、3月13日~3月31日に行われる入賞・入選作品展で公開されます!
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
最後に
私は作品を観た時、素敵なものばかりで「どれが選ばれても良いな」と感じていたので、結果発表までとてもワクワクでした。
入賞したものは全て斬新且つ繊細なデザインなものが多く、幅広い方に魅力を感じてもらえるものだと思います。素晴らしいデザインを書かれた学生の皆さん、本当に、お疲れ様でした!
平成31年3月19日(火)には、今回のデザインコンペの授賞式がホテルグランヴィア京都で開催されます。そちらにもお邪魔させて頂く予定です!
次はきものの制作現場を取材します。
第3弾もお楽しみに~。
(文:京都女子大学 現代社会学部 玉田野衣)
(撮影:京都橘大学 国際英語学部 森信汀央)
(取材協力:同志社大学 法学部 平井雅子)