きものコンペって何?~【第1弾】デザイン講座へ潜入~
自分のデザインした「きもの」が実際に形になるなんて素敵ですよね?
それを実現できるかもしれないのが、この京都学生デザインコンペ「THE COMPE きものと帯」です!
私たち京都学生広報部は、今年のコンペを選考段階から授賞式まで取材させていただくことになりました!!!
今回はそのコンペに向けて、デザイン講座へ参加した時の様子をお届けします。
もくじ
2018年度 京都学生デザインコンペ THE COMPE きものと帯とは?
このコンペは2012年度から実施されており、名前の通り京都の総合大学や美術系の大学、短期大学や専門学校等に通う学生から、きもののデザイン又は帯のデザインを募集します。
優秀作品を表彰するとともに、最も優秀な作品を、学生と職人の方が相談しながら、実際に制作することにより、京都の基幹産業である「和装」の魅力を広く市民にアピールし、デザインや「きもの・帯」の制作に携わる人材育成及び大学のまち京都・学生のまち京都の推進に寄与することを目的としています。
ではデザイン講座へいざ潜入~。
きものデザイン講座へ潜入!
今回、きものデザイン講座が行われたのはこちら!
講座が行われる会場では、昨年の受賞作品を見ることができました。
私も実際に受講しました!
今回、講師としてTHE COMPE きものと帯実行委員会の野崎邦雄さんがデザインや、きものについての講座をして下さいました。
約2時間の講座では、きものの歴史やとらえ方の変化、デザイン制作のテクニックやコツについてお話頂きました。
きものは、現代社会からは遠い存在となってきてしまっています。
きものだからこそ出せる古風な恰好や古典柄、お化粧や立ち居振る舞いは薄れ、老舗の料理屋や旅館、観光客の方が着るのでしか目にする機会はなくなっています。
一方で、きもののレンタルショップの数は増え、成人式・七五三等の通例行事ではむしろ豪華さや繊細さが増してきています。
着物の人気が高まる中で、本来の着方や見た目と違った方向へ向いている場合もあり、ご年配の方々は、「きもの」の情報が間違って伝わる事を気にしており、心配されてる方もいるそうです。
デザインの制作については、絵の成熟度というよりは、きもの・帯の機能性を考慮し、着用した時に美しく見えるかや独創性等を重視して審査が行われる為、左右のバランスや、身にまとった時にメインとなる面と柄が、素材や生地から浮かび上がって見えるか、 斬新さや親しまれやすさが含まれているか等がキーとなります!
伝統的な紋様ではなく、それに現代的な味付けをする配色や配置等、アレンジして妥協せず自分の思いを作品にぶつける、そういった迫力も評価の対象になるそうです。
帯の応募は毎年少なめのようですが、複数応募も可能ですので、両方描いてみると入賞確率が上がるかもしれません!
受講してみて
今回デザイン講座を受講してみて、コンペのタイトルの「きもの」が平仮名表記である理由を知りました。
漢字で「着物」と書くと、身に着ける衣服(洋服、仕事着、正装など)もきものと言え、和装のことのみを指すことではなくなる為だそうです。
今回、取材している「きものコンペ」の趣旨や目的が、きもの離れをしている若い人に届き、ほんの少しでもきものへの関心が深まり、距離が縮まればいいなと思います。
以上、デザイン講座とコンペについての紹介でした。
京都学生広報部では、今後もコンペの様子や結果等、最後まで追っていきます。
お楽しみに~。
「学生デザインコンペTHE COMPEきものと帯」
詳しくはこちらをご覧ください。↓
http://www.ksk.or.jp/topics/?p=810
(文:京都女子大学 現代社会学部 玉田野衣)
(撮影:同志社大学 法学部 平井雅子)