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北野天満宮の宝物殿に潜入!鬼切丸ツアーに行って来た!

北野天満宮の宝物殿に潜入!鬼切丸ツアーに行って来た!
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はじめに

本日の記事はいつもとは一味違う、特別なツアーを皆さんにお届けします!その名も『刀剣ファン必見 伝説の太刀「鬼切丸(髭切)」と北野天満宮ツアー!』
7月25日から9月30日にかけて開催されたこちらのイベント。
今回は広報部部員が撮影した写真を楽しみながら読者の皆さんにもこのツアーを体験していただきたいと思います。それでは北野天満宮へ行ってみましょう!

 

まずは北野天満宮をじっくり散策

北野天満宮は全国に約12000を数える天満宮・天神社の総本社で、学問の神様・菅原道真をお祀りしています。学者であり政治家でもあった才能あふれる道真公の由来から、学業に関する祈願をする人が多く、受験シーズンにはたくさんの人が集まることでも有名です。また北野天満宮では様々な文化行事が行われ、歌舞伎や落語といった伝統芸能の発祥の地でもあることから、武芸や文化芸能の神様としても信仰されるお社として人々に愛されてきました。立派な門を通り抜け中へ入っていきましょう!

 

北野天満宮では至る所に牛の像があり、こうして参拝者を迎えてくれます。こちらは手水舎(てみずしゃ)にいた牛さん。花に囲まれてなんだか満足げにも見えますね。牛は、北野天満宮に祀られている菅原道真が丑年生まれであったり、道真公のご遺体を牛車に乗せてお運びしたなど、数々の逸話から神様のお使いの動物として大切におまつりされています。

また北野天満宮にいる牛の像を参拝者が撫でる「撫牛」も有名です。自分の治したい部位、あるいは良くなりたい所を撫でてから自分の体を触るとご利益を授かると信仰されています。私は休暇期間で勉学をおろそかにしていたので気を引き締めるためにも頭を撫でてきました。新学期を迎えた大学生の皆さん、一緒に頑張りましょうね!(笑)

 

ここでちょっと一休み。屋根のある休憩所で目に入るのは、たくさんの大きな板。これ全部絵馬なんです!古くより絵馬は、神様への崇敬を表すお供えのひとつとして願い事や絵画などを木の板に書き、神社に奉納されてきたものです。北野天満宮は芸術・文化の神様として親しまれていた為、多種多彩な絵馬が数多く奉納され、今で言う美術館や画廊、あるいは研究発表の場などの役割を担ってきた場所でもあったのです。

北野天満宮には日本で最も古い算額の絵馬、今でいう数学の研究成果を記した大きな絵馬があり、こちらも観ることができますよ。見上げれば大きな絵馬が所狭しと並ぶ様は圧巻です。

こうした大絵馬の中で私が一番驚いたのがこちら。

 

昭和に北野天満宮に奉納された平安時代の和歌の名人を集めた三十六歌仙の絵馬です。実はこれ、ただの絵馬ではなく、京都が誇る伝統工芸「西陣織」でできているんですよ!神社の絵馬から伝統ある職人技をじっくりと楽しんでみては?

 

いざ、伝説の太刀「鬼切丸(髭切)」とご対面!

 

鬼切丸を見る前にまずは御本殿へ向かい参拝しましょう!ツアーガイドをしてくださった神主さんが「参拝では作法を守ることも大切ですが、お願いをするだけではなく日頃の感謝を神様にお伝えすることも大切です。」という説明を受けました。というわけでこうしてツアーに参加できたことに対する感謝と秋学期に取りたい授業の抽選に落ちませんようにと、しっかりお願いをしながら二例二拍手一礼です。(ちなみにこちらにお参りしたおかげか抽選科目全部通りました!ありがとうございます!)

 

 

それではいよいよ鬼切丸とご対面です。鬼切丸が収蔵されている宝物殿は、普段は非公開なのですが、今回のツアーの際には特別に入ることができます。筆者は以前刀擬人化のゲームをやっていたことがきっかけでツアーに参加したので、重厚な扉が開くだけでワクワクしました。

 

今回は写真が上手な部員が興奮している私をよそにしっかり仕事をしてくれていましたので、ぜひ写真もお楽しみください!

 

 

か、かっこいい~~!!!写真でも刃の美しさが分かりますが、本物を目の前にすると刀の持つ神聖な気が伝わるようで息を吞みました。刀剣のみ撮影可だったため私もしっかりスマホで写真を撮ってきました。宝物殿では鬼切丸だけでなく脇差(わきざし)や薙刀(なぎなた)、甲冑や鏡、書物や絵巻なども収蔵されており、一部は展示もされています。どれも貴重な品なので皆さんもこんな感じで見入っちゃうこと間違いなしです!

さいごに

参加者全員に北野天満宮にゆかりのある梅のお茶と鬼切丸の名が入った福銭をいただきツアーは終了です!私は鬼切丸を見るのは今年の春の展示会も含めて二度目でしたが、前回とは違い、神主さんのお話を聞きながら北野天満宮を回れたことで、北野天満宮や京都の歴史についても深く学べました。また、刀剣を含め、時代を超えて愛されるものを間近で見ることができて一層感動しました。

この記事を読んで北野天満宮に行ってみたい、鬼切丸を見てみたいと思った方に朗報です!10月25日から北野天満宮にて「宝物殿特別展 大刀剣展 改メ 刀剣探訪」が開催され、こちらでも鬼切丸を見ることができます。予約制になるので詳しい情報が知りたい方は北野天満宮さんのホームページをご覧ください。

 

(文:立命館大学 文学部 田中陽奈子)
(写真:同志社大学 法学部 石井魅人)

 

この記事を書いた学生

かれんちゃん

かれんちゃん

卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!