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暮らしの灯りが美しい都ライト2018に行ってきた

暮らしの灯りが美しい都ライト2018に行ってきた
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こんにちは。もうすっかり季節は冬ですね。

私にとっては京都で過ごす初めての冬。夏のうだる様な暑さで京都の気候の恐ろしさを痛感し、11月上旬には厳しい冬の寒さに備えて早々にチェスターコートを買ってしまいました。

さて、今回は11/9〜11/11に上七軒通と浄福寺通大黒町を中心に行われたイベント「都ライト’ 18 町家からもれだす暮らしの灯り」にお邪魔してきました!

都ライトのテーマは「暮らしの灯り」

心がじんわり温かくなるような素敵な町屋のライトアップの様子を、みなさんにお届けします。

 

「都ライト」とは

「都ライト」は、上七軒や浄福寺通大黒町を中心に伝統的な技術や文化を残す京都の町屋を取り上げた、まちと町屋のライトアップです。主に学生団体である「都ライト実行委員会」が企画・主催をしているイベントで、ライトアップに合わせ、京都や日本の文化にまつわるものを中心に様々な展示・体験・パフォーマンスも開かれます。2005年から地域内・外の方々の協力のもと、上京区で開催していて、今年で14回目の開催を迎えました。

 

ライトアップと言われたら、多くの人はイルミネーションなどの煌びやかなものを想像しませんか?

 

「都ライト」では外から町屋を照らすのではなく、中から町屋を照らします。

そうすることで柔らかな光が町屋の格子の間からもれだして、温かくて柔らかい雰囲気になるのです。

 

家々からもれだす光は、まさしく「暮らしの灯り」。そこで暮らす人々の生活を感じることができます。

 

「都ライト」へかける思い

「都ライト」を開催しているのは、都ライト実行委員会の皆さん。いくつかの担当に分かれ、イベントを成功させるために当日も努力されていました。

そんな実行委員会の中から、今回は4名の実行委員の方にインタビューすることができました。

布山 雅裕(ふやま まさひろ)さん(立命館大学4回生)

昨年の都ライト実行委員会の代表を務めていらっしゃった布山さんは、都ライトに携わって4年目のベテランです。

————今年の「都ライト」の目玉は何ですか?

今年の目玉企画は「着物の着付け体験」と「都ライト地域ツアー」です。地域の方々にも協力していただいています。

 

————では、ご自身が思う目玉は?

自分としては町屋のライトアップに力を入れています!温かい柔らかな光を楽しんでいただきたいです。

 

————なぜ「都ライト」に携わろうと思ったんですか?

最初は友達に誘われたことがきっかけでした。でも、関わっていくうちに自分の住んでいる地域のことを何も知らないのに気付いて、その地域の方々と一緒にイベントを作ることに魅力を感じる様になったんです。地域の人たちと密接に関わっていく泥臭いところが一番の魅力です。あと、自分たちでこんなに多くの人を巻き込めるイベントを作れることにも楽しさを感じたんです。

 

————都ライトのPRをお願いします!

自分たちの住んでいる京都の「リアルのまち」を知って欲しいです!

日本有数の観光地である一方で、自分たちが日々を過ごす京都のそんな一面を知ることができるはずです。

 

河田 成夢(かわた なるむ)さん(京都工芸繊維大学3回生)

こちらが今年の都ライトのポスターです。

大学にも飾ってあって、私もいつも「綺麗だなあ」と眺めていました。そんなポスターやパンフレット作りに携わっておられたのが河田さんです!

————なぜパンフレット作りをしようと思ったんですか?

パンフレット作りの経験はなかったんですが、でも何となく興味があったんです。それで、今年は去年までとは違う新しいことをしたいと思ったんです。だから、ライトアップをする照明担当と兼任して、パンフレット作りにも携わりました。

 

————こだわりは?

去年までの都ライトのポスターとは違う雰囲気のものを作りたいと思ったんです。

都ライトは地域と学生が運営するイベントですから多くの学生さんに来て欲しくて、だからポスターに大きくQRコードを入れてみたりしてSNSに結びつく様にしたんです。あと、堅苦しさをなくすために、ポスター中心の「都ライト’18」の「ライト」を斜めにしてみたり、いろんな写真を使ってみたりしました。でも、もちろん町屋のライトアップなので伝統も感じて欲しくて、だから「都」の文字はまっすぐにしたというこだわりもあります。

 

————都ライトのPRをお願いします!

今年はたくさんの人にきて欲しくて、ポスターを見たらわかってもらえるよう、都ライトの情報をポスターのあちこちに散りばめました。たくさんの人が来てくれて良かったです!

黒坂 彩葉(くろさか あやは)さん(京都府立大学2回生)

私と同じ大学に通う黒坂さんは照明のプロフェッショナル。他の委員に聞いたところ、「照明は彩葉ちゃんに聞いてください!」との回答をいただくほどです!

 

————こだわりは?

今年の都ライトのコンセプトは「つながりを通してあたたかさを」です。

都ライトは上七軒通と浄福寺通大黒町の2つのゾーンで行われています。例年、その2つのゾーンの間が暗くて寂しいという声をいただいていたので、今年は「つながり」を感じてもらうために道の途中に手作りの灯りを置いたりしてみました。

 

————なぜ「都ライト」に携わろうと思ったんですか?

イルミネーションとは違う『生活光』に魅力を感じたんです。町屋からもれ出る光って、人々の生活の光だと思うんです。

去年までは違うサークルに入っていたんですが、大学生活でのやりがいと空間デザインにも興味があり、今年から都ライトに関わり始めました。

 

 

————もしかして環境デザイン学科ですか?(※筆者は環境デザイン学科の学生です)

いや、農学生命学科です!(笑)。

でも、デザインには興味があるんです。だから都ライト実行委員会に入りました。

中山 鈴彩(なかやま りさ)さん(京都府立大学1回生)

私の学科の友人でもある中山さんは運営担当。運営についてちょこっとお話してくれました!

————運営ってどんなことするの?

当日の動きを考えたりするのがメインかな。実行委員の皆さん、この3日間は運営のため、2つのゾーンを走り回っています!

 

————なぜ都ライトに携わろうと思ったの?

地域の方と繋がれることに魅力を感じました。普段は関われないから、イベントを通して関われるのが素敵だなって。そこが私の考える魅力かな。とても素敵なイベントです!

 

4人とも快くインタビューに答えてくれました。ありがとうございました!

 

「暮らしの灯り」

最後に、美しい「暮らしの灯り」と、そこで暮らす人々の温かな心を写真で皆さんにお届けします!

筆者自身も、実は今回、着物の着付け体験をさせていただきました!

バイトで二部式の着物は着ていても、着物をきちんと着る機会は滅多にないため、若干緊張しちゃいました。着付けは地域の方々4人がかりでしてくださいました。少し固くなっている私に優しく話しかけてくださったのが印象的でした。このカラフルな蝶々の着物と鮮やかな朱色の帯もみなさんのチョイス。私もとても気に入っています!

そしてさらに今回は、諸事情あってプロのカメラマンさんの撮影付き。撮られ慣れていない私にとっては常にドキドキの時間でした(笑)。でも、それ以上にひたすら楽しかったです!

 

お目汚しですが、記念に数枚失礼します(笑)。

チンチン電車の被り物、面白かったです(笑)


慣れていない感、満載すぎて恥ずかしすぎる……(笑)。

最後に

「都ライト’18」いかがでしたか?

 

着物を着て町屋の灯りが美しい石畳を歩いて…人並みですが、これぞ京都!って感じの体験ができて、素敵な人たちに取材をすることもできて、ただただ楽しかったです!その一言に尽きます!

 

今年の都ライトは終わってしまいましたが、きっと来年も再来年もその先も都ライトは開催されるはず…!美しい「暮らしの灯り」を皆さんも是非、体験してみてください!

 

(京都府立大学 生命環境学部 藤代菜月)

この記事を書いた学生

かれんちゃん

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卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!