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【KBS京都】テレビ番組の裏側に潜入!アルバイトのあれこれ教えます!

テレビ局でアルバイト。
高校生の時から、ずっと憧れていました。

ロケ現場に遭遇しても、リポーターや有名人よりも、スタッフさんに目がいくようになり、いつの日か、テレビを見ていても「どうやってセット転換してるんだろう」などとテレビ制作に興味を持つように。

大学2年生の冬に、この想いを知っていた友達の紹介で、KBS京都テレビでアルバイトを始めることになりました。
(紹介で働き始めることが多い。一般募集をしている時期もたまに。)

“番組スタッフ”というレアなアルバイト事情、ぜひ覗いてみてください!

アルバイトの仕事内容

1本の番組に対し、アルバイトは5人。
「フロア」「テロップ」「VTR」「2カメ」という4つの仕事に分かれます。

「フロア」は、一言で言えばAD補助。
CMの間のスタジオセット転換、VTR中に試食を入れる他、ディスプレイを考えるなど、仕事内容はその日の番組内容によって様々です。

その他、テレビ画面上に文字などを表示する「テロップ」、ビデオテープに録画されている映像を流す「VTR」、基本スタジオのワイドショットを撮る、リモコン操作の「2カメ」の4つの仕事を5人で分担しています。

服装

本番中に足音がならないように、また何かあった時に走れるよう、スニーカーが基本。

スカートはもちろん禁止。
ショートパンツ、ハーフパンツなど短い丈もNGです。

(夏だと、出勤する頃には汗だくになります。)

簡単なスケジュール

9:00〜9:15  打ち合わせ
9:15〜10:00  リハーサルに向けて準備
10:00〜10:50 リハーサル
11:00〜11:55 本番
11:55〜    片付け

9:00〜 打ち合わせ

まずは台本を見ながら打ち合わせ。

出演者の皆さんはもちろん、ディレクターさん、音声さん、照明さん、カメラマンさん含む番組に関わるスタッフ全員で、その日の番組の流れをひとつひとつ確認していきます。

アルバイトも真剣です。

この日は、私はテロップ担当。
どのタイミングで何のテロップを入れるのか、頭に叩き込みます。

台本は何枚にも渡るので、コーナーごとに右端を折り、すぐに探せるようにしています。

また、ゲストの名前は絶対に間違えられないので、印をつけて目立たせたり、工夫をしてメモします。

9:15〜 リハーサルに向けて準備

打ち合わせが済むと、フロア担当は1階のスタジオに、テロップ・VTR・2カメの担当はそれぞれ2階のサブと呼ばれる副調室に移動します。

2階には、照明さんや音声さん、スイッチャーさん(映像切り替えを行う方)、そしてディレクターさんがスタンバイ。

ディレクターさんは、2階からスタジオに指示を出します。

テロップ担当は、まずは字幕に誤字がないか、そして間違った情報がないかを確認します。
そしてもう一度台本を見ながら、どのタイミングで何のテロップを入れるのか、再確認。

フロア担当は、その日放送されるコーナーに合わせて、準備を進めます。

この日は料理のコーナーがあったので、エプロンを取りに行き、出演者の試食に必要なお皿や箸を準備。

ゲストの楽屋にお茶を持って行ったり、スタジオにお花を飾ったり、床を掃除したり、一通り準備が済んだら、流れをもう一度確認し合います。

最後にインカム(イヤフォンとマイクが付いているものです。ディレクターさんたちの指示を聞くためにつけます。)を装着し、リハーサルに備えます。

10:00〜 リハーサル

リハーサルは本番と同じように撮影。

作成してくださったテロップを、“enterキー”を押して入れます。

自分の判断でタイミング良く、正確に選んで、テロップを入れていかなければなりません。
リハーサルで、流れを掴んでおくことがとても重要。

スタジオの様子です。
1コーナーごとに、本番で気をつけるべきことを共有する様子が見られます。

これは、リハーサルの時に作った料理を、本番で画像として流すために、撮影している様子です。
カメラマンさんやディレクターさんの指示を聞きながら、配置を調整するのもアルバイトの仕事。

VTR担当の子も、2カメ担当の子も、本番で失敗しないように念入りに確認しています。

11:00〜 生放送スタート

本番が始まる前に、気合いのコーヒーでカフェイン摂取。
(夜型人間なので、常に睡眠不足。コーヒーが手放せない。)

少しのミスが放送事故に繋がりかねません。

さあ、スタート。

本番中は、リハーサル同様、ディレクターさんの指示にしっかりと耳を傾けます。
何を指示されても反応できるようにしておくためです。

ちなみに、本番中に限って、スタジオにいるスタッフは、息を潜めています。
できるだけ足音を立てず、物音を立てず、すべての動作を慎重に。

30秒〜90秒のCMの間のスタジオセット転換や、VTR中に試食を入れる作業、時にはタイムキーパー。
緊張感がありつつも、楽しいので、1時間があっという間です。

生放送なので、時間との勝負。
エンディングの時間が決まっており、出演者のトークで調整しながら進めます。
(時間に余裕がない時は、スタッフ一同ドキドキ。)

11:55〜 片付け

放送終了後には、スタジオの片付けをします。

その日の放送で使った備品を元に戻す他、洗い物をしたり、ゲストの楽屋の後片付けをしたり、モニターのコードの断線を防ぐためにコードを綺麗に巻いたりします。

日によっては、次の放送に使う素材を撮影することがあるので、その手伝いをすることも。

まとめ

いかがでしたか。

普段見ているテレビ番組の制作について知っていただけたでしょうか。
“裏側”と言われがちな仕事ですが、番組制作に携わるのは本当におもしろい。
そして、めちゃくちゃ楽しい!!!

出演者の皆さんも、番組スタッフの皆さんも、気軽に話しかけてくださるので、居心地の良い雰囲気です。
(皆さん、本番の真剣で緊張感のある雰囲気とのギャップがすごくて、とてもかっこいいのです。)

KBS京都テレビ「おやかまっさん」

最後に、私がアルバイトをしている番組を紹介させてください!

www.kbs-kyoto.co.jp
 
おやかまっさん|KBS京都
https://www.kbs-kyoto.co.jp/tv/oya/
日本だけでなく、世界中の人びとを惹きつけてやまない“京都ブランド”。千年以上にわたって育まれてきた“文化と美意識”は、今の京都人のライフスタイルの中にも存在します。そこから紡ぎ出されるファッション、グ...

「おやかまっさん」は、京都の魅力をPRしているという面では京都学生広報部と同じです。

京都で話題のお店やスポット、イベントの最新情報は誰が見ても出かけたくなること間違いなし。

個人的には、京都で活躍されている方々がゲストの時には、刺激を受けます。
特に学生がゲストとして出演しているのを見ると、「いつか京都学生広報部も…!」と密かに思っています(笑)

「おやかまっさん」を見れば、もっと京都が好きになる。ぜひ。

いろんな職業を体験できるのも、学生のうちならでは。
4年間という時間の中で、自分のやりたいことに挑戦してみてくださいね。

(文:同志社大学 政策学部 池田あかね)
(写真:京都女子大学 現代社会学部 山本奈未)

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