インタビュー

京都四大祭!?京都市長×文化庁×京都学生祭典×京都学生広報部で座談会!

京都四大祭!?京都市長×文化庁×京都学生祭典×京都学生広報部で座談会!
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学生文化、学生らしいとは…??

松坂「昔は学生文化というものがありましたね。学生服があって学生らしい行動をしていました。」

市長「京都では、“学生さん”とみんなが“さん”をつけるんです。何か学生に対する特権みたいなのがありました。」

松坂「今でも言いますよね。『学生さんならいいか』みたいな感じでね。」

市長「これこそ学生文化。あまりにも学生さんが一般的になってしまいましたが、もう一度、京都の街と大学と学生さん、これを再認識して関係を深めてネットワーク作ったらもっと面白くなりそうです。同時にその魅力を世界中に発信することですね。」

石永「京都学生広報部で取材活動をしていても、京都は比較的学生にやさしいイメージがあって、大人が交渉するより学生が交渉した方がスムーズだと感じています。やはり、学生にやさしい街なんだなと再認識しますね。」

喜馬「京都は学生を主体とした事業も多いですよね。行政とも関わらせてもらっていますし、福井県の「ふくい学生祭」の学生さんとお話させてもらったときも、他の地域と比べて京都の学生はまちに受けいれられているなと思いましたね。」

市長「ただ、お寺や神社の街ということはみんな知っていますが、京都の大学で学んだらこんなに面白いんだということがあまり全国の中高生に伝わっていません。もっと言えば、京都のこどもにも伝わってないかもしれません。京都の大学で学ぶ面白さ、さらに大学の枠を越えて学べる素晴らしさ、意義を中高生にちゃんと発信しないといけませんね。」

和服で就職活動を…?

市長「今の学生さんは空気を読みすぎることが多くありませんか?例えば、就活文化の異様さ。京都の学生が改革者にならないといけないですね」

石永「みんな同じリクルートスーツで、同じ髪型してますもんね。」

市長「そうそう。和装で面接にのぞんでもいいのにと思います。この風潮はここ20年くらいでしょうか?」

松坂「いや、私が就職活動をしたのは平成3年(25年前)ですが、もうリクルートスーツでしたよ。それより更に5年くらい前になると少なかったかなという印象です。」

市長「昔はスーツが高くて、スーツと大卒初任給が一緒だったくらいです。今でいうと17、8万円くらいでしょうか。」

松坂「私の時でいうとスーツは5万円から6万円くらいですね。最近のような3万円のスーツはなかったです。」

市長「大卒の初任給でスーツを買っていた時代は、着物が買える金額なんです。初任給で着物を買うっていいですよね。」

松坂「洋服が安くなった分、和服が高く感じるんでしょうね。学生らしい洋服ではなくて、学生らしい和服があってもいいと思いますね。」

クイズ番組は禁止にするべき…!?

市長「最近よく思うのですが、クイズ番組を禁止してほしいです。」

松坂「僕も賛成です。」

石永「それはなぜですか?」

市長「決まっている答えをただ早押しして答えるというのはあまり意味がありません。100年の人生の中では、迷ったときに決まった正解だけを選ぶものではないんです。例えば将棋の番組は良いですね。深く考えて先を読んでそして判断する。最後に諦めて、礼儀正しく相手を敬って勝負を終える。将棋の文化はいろんなことを考えるけど、何にも考えないで、スマホで調べたらすぐに答えが出るような記憶力だけを問う番組は禁止してほしいですね。」

松坂「日本は世界で一番クイズ番組が多いと言われているんです。なぜかというと、大学入試がクイズ大会になっているからです。我々が受験した時代から、クイズ大会をやって過ごしてきました。頭の中がクイズ大会対応になっているので、クイズ大会で優勝するようないっぱい知っている人は、賢い人になっちゃっているんですよ。別に賢いわけではなくて、物知りなだけなんです。
だから大学入試を変えようという動きがあるんです。やっぱり考えて書く力を身につけてほしいです。例えば、明治維新は何年とか大政奉還は何年ということではなくて、江戸と明治は何が違いますか?という質問をしてもらいたいし、それに対して、それぞれの人の感性、文章で表現してもらいたいですね。」

市長「大学では学び方を学ぶのです。大学で完成というわけではないんですよ。」

松坂「学び方を学ぶというのは重要なことで、私が大学に入学した当時、メンター(助言・指導をしてくれる人のこと)から『大学というのは勉強するところではない』と言われたんです。高校までの勉強ではなく、大学らしい勉強をしなさいということだったんですけど、当時は本当に勉強しなくていいのかと思ってしまって。(笑)それは反省ですね。」

市長「松坂さんが大学制度改革の中心人物とは思えない発言ですね。(笑)
学生さんと地域のいろんな取り組みとのコラボをもっと進めていかなければならないんですが、これまでは、それがどうしてもゼミ単位になっていました。だけど、大学全体としてコラボを実現させていかなければなりません。地域の商店街やNPOなどが持っている志と行動力に大学の専門家が入っていって融合した時に、何倍にも力が増します。そして大学の先生にありがとうと言ったら、『とんでもない。こんなに素晴らしい学びのフィールドを与えていただいて。大学内で研究して論文を書いているよりも何倍も学生は学べるし、私たちも学びます』と感謝されるんです。素晴らしい融合の力だと思います。」

>>京都学生祭典の展望と期待(次のページ)

この記事を書いた学生

かれんちゃん

かれんちゃん

卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!