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ミラクルガールに聞いた! “自分はどんなふうに見られたい?”

 

みなさんこんにちは!

大学生になると大学、バイト、サークルなど、多くの人と関わる機会がありますが、自分とは何か、自分はどう見られているのか気になったことはありませんか?

そこで、立命館大学の「ミラクルガール立命館」という団体で活動をしているハンドルネーム「3時寝推進委員会」さんに話を伺いました。

今回のインタビューは「コトカレ高校生プロジェクト」の一環で行われたものです。

ミラクルガールについて

――まずはミラクルガールについて説明をお願いします。

ミラクルガールは、「ミラクルガール立命館」を運営する団体と「ミラクルガール立命館」に出場した学生の総称です。2021年度に初めて開催した「ミラクルガール立命館」を一言でいうと、顔を隠したミスコンです。それぞれが自分の特徴に合った仮面をかぶって、顔を出さずにいろんな企画やSNSでの広報、配信などをして、最終的にその年の“ミラクルガール”を決めるという大会です。

――「ミラクルガール立命館」に出場したきっかけは何ですか。

発案者の方とSNSでつながっていて、その方のSNSで企画を知りました。面白そうな企画だなと思ったのが第一印象でしたが、出場するかは結構悩みました。
最終的に、自分は「やるかやらないかであればやる」を選択することが多いので直感を信じてやろうと決めましたね。

1,000円を自由に使って自分を表現?

ミラクルガールに聞いた!“自分はどんなふうに見られたい?”

――「3時寝推進委員会」というハンドルネームはどのような経緯で決められたのですか。

実は、ハンドルネームを考えていたころ、一緒に遊んでいた友達が早く寝るようになったので、誰も遊んでくれなくなってしまったんです。
5時に寝るのはさすがに遅い、でも0時は早すぎるから3時に寝よう。それまでゲームしようみたいな感じで。当時思っていたことから適当につけましたが、後になって「なんか語呂いいな」と、より愛着がわきました。

――大仏の仮面を選ばれていますが、どのように決めましたか。

本当は鳩が良くて探していたんですけど、期限がギリギリになってしまって。
大型の雑貨屋で探しまわった末に、友達に勧められて大仏にしました。そうしたら「意外と大仏似合っているね」と運営のスタッフさんに言ってもらえました。
対面イベントの時にすごく喋っていたら、大仏のように場を和ませてくれる存在と評価していただきました。ハンドルネームもそうでしたが、適当に決めた仮面が意外と自分に合っていたのかもしれません。

――具体的にはどのような企画を行いましたか。

たとえば、「1,000円で遊ぼう!!」という1,000円を使って何をするかという企画がありました。私は有名な梅田のたこ焼き屋さんに行って、たこ焼きを食べました。私以外の人は10円のお菓子を大量に買ったり、またシャボン玉を買って鴨川で遊んだりしていました。
ファイナリストの中には、子供達にまぎれておもちゃのギターを百均で買って歌うみたいなことをしている人もいましたね。電車に乗ることが好きな人は、湖西線で琵琶湖一周の旅をしていたり、やったことのないことに挑戦したいという理由で、ボートレースの船券を買っていくら儲けることができるか挑戦していたりして面白かったです。

ほかにも、全く聞いたことない料理名を聞いて、それから料理をするという「想像だけでトルコの郷土料理を作ろう」がありました。必要な材料などを買いに行って、各々で料理を作って、一番本物に近い料理を作った人に得点が与えられるという企画です。さらに、架空のラブレターを書くという企画や自分をプレゼンするパワーポイントを作って、発表するという企画もやりました。

他の人から見られたい自分とは

――ミラクルガールに参加して何か変わったことはありますか。

私がミラクルガールに出場した理由が、面白そうという直感だけで……。何も考えずに出場を決めたので、エントリーしてからようやくルッキズムという問題に関して調べたり、興味が湧いたりもしました。

また、自分を表現する方法や見せ方について考えるようになりましたね。たとえば、このコンテストでは、第一印象が外見以外のところになるため、自分をどういう風に見せたいか、他人から見た時にどういうふうな自分を見てもらえるのかというのを意識してツイッターでつぶやいてみました。その結果、活動を通じて自己プロデュース的な視点をもつことができたと思います。
あとは、ミラクルガールを経てから、今回のように取材を受ける機会が結構あったので、取材をとおして活動の振り返りをすることができました。また、取材後にまとめていただいた内容を見て自分の気持ちを再確認することで、私の中でのミラクルガール像がより洗練されていきました。

――SNSだけでも外見を気にしない交流はできると思いますが、自分を表現するさまざまな企画をどのように捉えていましたか。

ミラクルガールの特徴として「匿名性」という点があると思います。私も普段SNSをやっていますが、それはあくまでも自分という存在を認知してもらっていることを前提としています。
ところが、今回のミラクルガールでは自分とは異なる他人のような、新しい第三者のようなキャラクターを作り上げていく感覚が自分の中でありました。自分だけど自分じゃないみたいな、「他人から見られたい自分」を形成していくという楽しさがあったと思いますね。
そういう意味では仮面をかぶって顔を隠した状態で出場して、反応がもらえるというのはミラクルガールの特徴であり魅力なのかなと思います。

最後に

「顔を隠した状態で自分を表現することによって、実生活においても自分がどう相手に見られたいのか、どうすれば自分を表現できるのかを考えるきっかけになった」という3時寝推進委員会さんのお話がとても印象的でした。

大学では「〇〇プロジェクト」や「〇〇企画」などの取り組みをとおして、多様な学生の価値観に触れることができます。
大学に入学したら、ぜひさまざまな活動にチャレンジしてみてください!

(取材・文:立命館大学 産業社会学部 井上日菜里)
(取材協力:立命館大学 産業社会学部 細田大和)
(取材協力:同志社大学 法学部 足立隼太郎)

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