先輩直伝!大学生のテスト勉強法 文系編
あっという間に7月ももう終盤ですね。
大学は半期制で、7月末から8月始めまでが前期試験期間の大学が多いです。
ということで、大学生はテスト期間真っただ中。
中高生のみなさんは、
「大学のテストってどんな感じなんだろう?」「どんなふうに勉強すればいいの?」
という疑問をもっているのではないでしょうか。
そんな疑問を解決するべく、今回は文系の先輩方にテスト勉強法をお伺いしました。
と、その前に、大学のテストについての基礎情報をご紹介します!
もくじ
高校とは違う大学のテスト
持ち込みOK
科目や先生にもよりますが、教科書やノート、辞書などを持ち込んでテストを受けられることがあります。
カンニングでは…!?となりますよね、私もとても驚きました。
自分で要点をまとめた紙を見ながら解いても良いということもあります。
ですが、見ながら解いても難しいのですよ…
記述問題や要約問題など、知識を利用した上での思考力を問われる問題が多いです。
単位
単位とは卒業や修了などの認定において学習量を計算する基準となるもの。
高校でも聞いたことがあると思います。
高校で赤点をとって単位を多く落とすと「留年」となりますよね。
しかし大学では単位を落とした科目のみ「再履修」という形でもう一度授業を受け直すことになります。(もちろん落としすぎると留年の可能性もありますが…)
テストは単位をもらえるか落とすかに大きく関わる大切なものなので、みんな真剣です。
そんなテストを先輩方はどのように乗り切っているのでしょうか。
それでは本題です!先輩方のテスト勉強法をご紹介します!
外国語を外国語として読む
京都大学 文学部 ドイツ文学専修 3回生
科目
ドイツ語
勉強場所
喫茶店、ファーストフード店、図書館を気分に応じて転々と。
勉強法
日本語の訳文を書き留めることはしません。
あくまで外国語を外国語として読むことが重要だからです。
その代わりにわからない単語に番号をふり、単語とその意味をノートにまとめておきます。
こうすることで、授業で読み終わった文章の語彙についても、後日ノートを読み返すだけで語彙力をつけることができます。
授業で訳文を発表する際は、文章を読んでできるだけその部分を頭の中で訳せるように努力し、わからない単語だけノートを参照すれば良いです。
おすすめポイント
意味調べには、簡単に調べられる独和大辞典というアプリがおすすめです。
論理的に考えられるか
京都大学 公共政策大学院 1回生
科目
会計学
勉強場所
家か大学か近所の喫茶店です。
勉強がルーティーンワークにならないようにすることが大切です。
勉強法
昔は「長く勉強しよう!」と時間を測って勉強していましたが、今は時間よりも内容の方が大切だと思いやめました。
科目によりますが、ノートは綺麗にとるようにしています。
その方が後から復習するやる気が湧いてくるからです。
このように自分のモチベーションを管理することも勉強法のひとつです。
また、授業内容はボイスレコーダーで録音をしています。
大学の授業は内容量が多くスピードも速いので、ついていけなかった箇所は録音を聞くことで復習できます。
用語の暗記は当たり前で、それを使って論理的に考えられるかが試されていると思います。
赤シートは単語の暗記には向いていますが論理を身につけるには不向きであり、心の中でいいので学習内容を説明する練習をするのが良いです。
様々な勉強法がありますが、何よりも大切なのは自分で考えることです。
正解はないので、試行錯誤を繰り返して自分に合った勉強法を見つけると良いと思います。
おすすめポイント
ノートはデジタルで作っています。
修正が簡単ですし、入力も楽になります。
色分けでわかりやすく
同志社大学 法学部 法律学科 3回生
科目
法律
勉強場所
中学受験のころから変わらず、家のリビングで勉強しています。
勉強法
授業で使用したレジュメに、先生が口頭や黒板に書いて説明したことをメモしたり、重要そうなところにペンで線をひいたりしています。
また、授業で扱った条文は蛍光ペンで線をひいています。
まずは条文を理解することからスタートします。
どんなときにその条文が適応されるのかを理解して、理解ができたら判例を読んだり問題を解いたりしています。
また、学説や覚えなくてはならない法律用語があったら、ルーズリーフに青ペンでその用語を声に出しながら書いて覚えるようにしています。
おすすめポイント
黄色の蛍光ペン…扱った条文にひく
黄色のペン…重要な箇所にひく
緑のペン…用語にひく
暗記用の緑のペン…赤シートで隠して覚える
青色のペン…用語を書いて覚える
ペンは用途に合わせて、このように使い分けています!
筆者より
みなさん自分に合った勉強法を見つけて継続しているようです!
1人目の先輩の「外国語を外国語として読む」。
その発想はなかったです!
きっと日本語と呼応させながら読んでいたのは私だけではないはず…。
私は英語と韓国語の授業を受けているのですが、これから意識して勉強しようと思います。
コトカレには理系編の勉強法記事もあります!
皆さんもこの中から自分に合ったものを見つけて、参考にしてみてはいかがでしょうか。
(京都女子大学 現代社会学部 米島小晴)