2017年度 卒業生インタビュー 吉田百合子
「京都についてもっと知りたい」と思ったことですね。
京都に行きたいと思って京都の大学に進学したんですけど、あっという間に2回生になってしまって。
まだ全然知ることが出来ていなかったので、それは勿体ないなと思ったんです。
それと、1回生の時からフリーペーパーを発行するサークルに所属したので「記事を書いて、発信する」ということにも興味がありました。
団体をPRするフリーペーパーを制作したことです。
コトカレのサイトを知るきっかけを作りたいなと思って自分から提案しました。当時、部内でも京都に来た修学旅行生に何か配りたいねって話をしていたので、それなら「フリーペーパーを作ろうって」。
——制作過程で大変だったことは?
4、5人のチームを組んでやったんですけど、みんな初めての経験だったので、どういう風に進めていけばいいのか手探りだったことです。
毎回ミーティングで、「ここのスペースがどう」とか「配置をこうしたらいい」とかヒアリングをしていました。
レイアウトやイラストもすべて考えたので大変でしたけど、すごく充実もしていたなって記憶です。
その他でも、もともと興味のあったデザインに関わる仕事は印象に残っていますし、広報チームに貢献することも出来たと思います。
中高生のころに「夜は短し歩けよ乙女」を読んでから、森見さんの作品のファンだったので、公開する前から楽しみにしていた記事でした。
企画が決まったのが確か3回生の2月頃で、取材にも行きたかったんですけど、就職活動との兼ね合いで行けなかったのを覚えています。
それまで読んでいて好きだった本が、「こういう風に考えて書いていたんだ」というのが分かって、面白かったです。
私含めて、周りにも森見さんの作品がきっかけで「京都の学生生活に興味を持った」っていう人も多いので、もっとたくさんの人に読んでほしい記事です。
特に3回生になってからは、サークルでは最高学年、京都学生広報部では広報チームの副リーダー、という状況だったのでとても忙しかったです。
片方がイベント等で忙しいってこともありましたけど、どっちも全力で取り組みたいって決めていたので、それは心がけていました。
せっかく団体に入ったわけだし、どちらにも妥協したくなかったんです。
ただ、「これを全力でやりたい」と思った時は、専念することも良いと思います。私の場合は「両方全力でやりたい」というのが答えだっただけで、しっかり意識をもって選択していくことが大切だと思います。
フリーペーパーを作りたい!と考えたときは、しっかりそれが必要な理由をつくれば実現可能にさせてもらえる。
編集でも、この人に取材したいっていうのもお願いできるし、実際すごく有名な人への取材もできる。
カメラが好きな人だったら、自分の撮った写真を媒体に載せる機会がある。
そういった意味で「なんでも挑戦できる場所」なのかなって思います。
「学生のまち京都」という言葉がありますが、大学に入るまではその意味がよくわかりませんでした。
そんな私でしたが、広報部の活動を通じて、色々な大学の学生と関わり、自分のやりたいことや想像もつかなかった経験をすることが出来ました。
こうした体験をすることのできることが「学生のまち京都」の魅力なのだと思います。
だからもし、中高生の皆さんが京都の大学へ進学することになったら、ぜひ自分の大学を超えて、京都中を見渡してみてほしいです。
きっとそこには、「コトカレ」に載っているような、素敵な学生生活が広がっていると思います。
(立命館大学 産業社会学部 岡嶋望)