京都の着物ギャラリーを運営する学生団体とは?
こんにちは!大学2回生の唐澤です。
私ごとですが、先日成人式が終わり振袖を着せていただきました。
華やかな振袖にワクワク、ドキドキ。
振袖はともかく着物の可愛さにすっかりとりこになっています。(笑)
これを機会に着物を着てみたいな〜
せっかくだから京都の街を着物で歩きたい!
だけど、ザ・着物だとちょっと恥ずかしい……
気軽に着物を着てみる機会はないかな〜と思っていると
1月13日(土)銀閣寺近くのレンタルスペースiMでちょっと変わった着物ギャラリーが開催されました。
その名も「一歩屋」。
どうやら京都着物企画という学生団体が運営しているよう。
中に入ってみると…
黒を基調とした着物が美しく展示されています。
この着物はどうやら男性用みたい。
着物の写真の展示も一緒に行われているんですか?
「そうですね、展示も行なっています。自分たちの持っている私物と組み合わせながら着物の色んな着方を楽しんでるんですよ〜」
「たとえば着物をコートみたいに上から羽織って着てみたり。帯じゃなくてベルトにしたりして。工夫次第で色んな着方ができます!」
「たしかに、シューズとリュックでカジュアルな感じでも、黒のロングスカートを合わせてフォーマルな感じでも、組み合わせ次第で着物ってたくさんの着方ができるんですね〜!」
「これは私が今着ている羽織なんですが、冬用に厚手に仕立てられているんです。」
「中のデザインも柄が違ったり変わっているんですね。羽織りとして着るんだ、色んな着方が楽しめそう!」
もくじ
掛川さんにインタビュー
――こんにちは、よろしくお願いします。
掛川:お願いします。
――はじめに、この着物ギャラリーを始めようとしたきっかけを教えてください。
掛川:京都着物企画では着物ギャラリー自体は今回で6回目を迎え、イベント期間(2018年1月13日(土)・14日(日))のみ、レンタルスペースiMを一時的に借りて運営しています。
自分の代から引継ぎという形で担いましたが、新しいコンセプトで始めようと思って、お店の名前を一見屋から「一歩屋」に変えました。
普段着でもファッションとして「キモノ」を着てもらえるように「第一歩」としてのギャラリーにしたいと考えています。
――確かに、先ほど写真でも拝見させていただきましたが、着物は私服との組み合わせでいろんな着方が楽しめるんだとびっくりしました。
着物に関してご自身のおすすめの着方ってありますか?
掛川:下にパーカーやタートルネックを合わせて首元を見せるのがおすすめですね。
あ、これは着物自体の奥深さなんですが、例えば鷲(わし)とか着物だからこそ映える柄もあるんですよ。ちょうど僕が今着ているような。
――わぁすごい!
掛川:洋服だと少し奇抜だけど、中のデザインが工夫されていて面白いですね。
――今回展示されている着物はどこからお借りしたものなんですか?
掛川:展示している着物は「原宿シカゴ」京都店という古着屋で着物をお借りし、ご協力いただきました。古着のほかに、2Fには着物の販売スペースもあるんです。
ファッションと着物を組み合せた企画を展開する中で、参考になります。
京都着物企画の組織について
――組織としてはどのような構成・部門で運営されているんですか
掛川:広報部局・営業・企画と3つの部門に分かれています。でも事業ごとにメンバーが結成されるので、それぞれ担当するものは幅広く行っています。規模として1回生は27人、2回生は18人、全体では70人ほど。
京大の一室を借りて、必ず毎週月曜日にミーティングを行っています。そこでは各事業の進捗や、外部からの依頼の確認などをしています。
――あの、メンバーは京大生限定ですか?
掛川:そうですね。でも、着物ファッションショーのモデルは外部の人にも依頼しています。京都の大学のミスキャンパスの方に協力いただくこともあるんですよ。
団体イベントについて
掛川:昨年の着物ファッションショーは9月30日に岡崎の平安神宮にて開催しました。
こういった大きなイベントを通して、京都の学生ならではの経験をさせていただけるのと開催にあたって資金援助のため、企業や地域の方へ営業を行う中でのやり取りといった面でも社会経験ができていきます。
今年の開催は9月下旬の予定なので、詳しくは公式WebサイトやTwitter、Facebookなどで紹介します。
――お話を聞いているだけで、ワクワクしますね。ぜひ見に行きたいです!
掛川:ぜひ来てください、お待ちしています!!
――実際に着物を着てみたいと思った人に向けて、他にもイベントをされているんですか。
掛川:浴衣着付け塾といった着物の着付け塾を開催しています。
過去には、京大の寮に住むたくさんの留学生の着付けをお手伝いしたり、イベントの時に着付けの依頼を受けたりした時もあります。
イベントに一度来てくださった方には、連絡先を教えていただいて、後日案内のメールをお知らせする活動もしています。
他には、着物に関する物品の貸し出しも行っています。
オーダーは公式HPとTwitterのダイレクトメールで受け付けています。
レンタル着物ショップだと通常2500円ぐらいかかりますが、着物企画だと、着物のクリーニング代の500円でご利用いただけます。
でも、わたしたちはあくまで利益を目的とする団体ではありません。
「キモノを日常のファッションアイテムの1つとして着てもらえる」ようにすることを価値基準としています。
――お話を聞いていて、ますます素晴らしい活動をされているんだなと感じます。
これからの活動を教えてください。
掛川:今、企画・進行しているのが、
- Twitterでの「着物と私服を組み合わせたファッション写真」の掲載
- Chot★Better×京都着物企画コラボの「京大美女図鑑プロジェクト」です。
Chot★Betterとは京大生がつくる学生フリーペーパーで、着物の見せ方や誌面での見せ方など参考になることがたくさんあります。
――京大美女図鑑プロジェクトですか!
自分たちの得意とする分野を集結させて、それぞれの可能性を広げていらっしゃるんですね。
全国の中高生にメッセージ
――最後になりましたが、
この記事を見ている読者・または全国の中高生の皆さんにメッセージをお願いします。
掛川:着物は洋服以上に着方の可能性があり、思っているよりもずっと面白いです。着物をリメイクしなくても形が定まっていないので、折って着たりと、いろんな着方が楽しめます。
古着にはまる人は絶対着物もはまると思いますよ!(笑) 着物もある意味、古着だから。
キモノを着る第一歩、そしてこれからの第二歩、第三歩になるように私たちもそのお手伝いをしていきたいです。
着物を借りたい!
京都着物企画に興味がある!
という方はこちらからお問い合わせください。公式HP:http://kyotokimonokikaku.wixsite.com/kimokika
Twitter:https://twitter.com/kimokika
コトカレ関連記事もぜひどうぞ!
京都着物企画
・2016年 着物ギャラリー「一見屋」
・2016年「着物ファッションショー」
(佛教大学 社会学部 唐澤葵衣)