【京まふ2017 Part.2】『地下鉄に乗るっ』の裏側をインタビュー !コスプレ大公開!!
昨年9月16日、17日にかけて京都市勧業館みやこめっせ(以下、みやこめっせ)で開催された関西最大級のマンガとアニメの祭典、「京都国際マンガ・アニメフェア2017(通称:京まふ)」。
Part.1では、出張マンガ編集部からGANMA!の編集者の方々にお話を伺いましたが (まだの方はこちら )、このPart.2では、京都市営地下鉄を応援すべく、かわいいキャラクターたちが活躍するマルチコンテンツ『地下鉄に乗るっ』の裏側を調査してきました!
『地下鉄に乗るっ』とは、「地下鉄に乗るっ」を合言葉に、地下鉄・市バス応援キャラクター「太秦萌」、「松賀咲」、「小野ミサ」の仲良しの幼なじみ3人と、萌の姉「太秦麗」、ミサの兄「小野陵」、小野陵の親友の「十条タケル」らが、京都市営地下鉄をPRするコンテンツ。 京都市交通局HPより |
京都市で生活しているとポスターを目にする機会も多く、グッズやアニメ、様々な施設やイベントとのコラボもあり、地下鉄のPRの枠を超えて、京都市全体を盛り上げているコンテンツです。
そんな『地下鉄に乗るっ』の制作秘話を聞くべく、今回は京都市交通局高速鉄道部営業課の三原さんにお話を伺いました!
――キャラクターたちは何を目的として生まれたのですか?
三原さん:2010年に交通局で地下鉄の増客を目指そうということで、「五万人増客」という目標が出来たんです。
そこで京都市の若手職員増客チームの中に「燃え燃えチャレンジ班」ができて、最近流行っている、萌えキャラを通じて若い人達を中心に、市民、さらには市外の方にも地下鉄をPRしようということになりました。チームのメンバーのご家族の中に絵心のある方がおられたので、キャラクターを描いていただいて「太秦萌」が生まれました。まず、地下鉄は階段が嫌がられることが多いので、階段を利用することでカロリーを消費できるとか、トイレをきれいに使おうだとか、太秦萌を使った啓発ポスターから始めました。
――現在の「太秦萌」ちゃん達にリニューアルされた経緯を教えてください。
三原さん:極力お金をかけないスタンスで取り組んでいたこともあり、また、若手チームのメンバーが毎年変わるので、「太秦萌」ちゃん達の活躍の機会がなく、一旦止まっている状態だった時期もあったんです。でも、せっかく作ったキャラクターなのでもっと効果的に活用できないかと、2013年にキャラクターを活用したPRを企画してくれるところを募集して、GK Kyotoさんを採用させていただきました。
また、京まふで「声優魂(中高生を中心に声優の卵を見つけるコンテスト)」とコラボして、キャラクター達の声優さんのオーディションを開催しました。
――キャラクターを考えるとき苦労したところはありますか?
三原さん:いかに色んなPRに活用しやすくするかでしょうか。例えば「太秦麗」ちゃんは、お漬物や日本酒が大好きです。この設定によって、終電延長や、飲んだ帰りは地下鉄を利用するというPRに活用しやすくなっています。
既に若手チームによる設定がありましたので、その設定を大切にしつつ、どう活用すれば地下鉄のPRに効果的でかつキャラクターも活躍できるか、という点を踏まえてGK Kyotoさんなどとともに検討しています。
――キャラクター達を生みだして良かったことはありますか?
三原さん:新聞や雑誌やウェブで話題になったり、イベントでも一定の集客力があったりするような存在になってきています。京都の地下鉄の認知度を上げるのに少なからず貢献していると思います。
――キャラクター達とどのようなPRをしていきたいですか?
三原さん:京都市内ではかなり知名度が上がってきてると思います。駅を中心にPRに相当な力を入れていますからね(笑)。とはいえ、例えば東京に行くと全然かなと思ってます。でも嬉しいことに、京都での販売のイベントに、東京からわざわざ来てくださるファンの方もおられるんです。首都圏や、もっと言えば海外にいかに効率的にPR出来るかを考えています。
特に京都を観光する交通手段としてパっと思い浮かぶのは、やはりバスなんですね。京都駅を降りると目の前にバスターミナルがありますし、有名な観光地にはバスだけでも行けてしまう。でも、バスと地下鉄をうまく組み合わせて利用すれば早く着けるだとか、地下鉄の沿線にはこんなおすすめのスポットがあるんだというのをPRするためにキャラクターを使えないかなと常に考えていますし、実際にそのような取組を進めています。
――コトカレを読んでいる中高生の方たちにメッセージをお願いします。
三原さん:修学旅行で京都に来られる中高生の皆さんも多いと思いますが、地下鉄沿線には隠れたスポットや魅力的なところが沢山あります。ぜひ地下鉄で新たなスポットを見つけていただいて、ご家族や地元の皆さんに紹介してほしいなと思います。
三原さん、取材を受けていただいてありがとうございました!!
京まふで撮らせていただいた写真も大公開!!
『地下鉄に乗るっ』の世界、いかがでしたか?キャラクターたちと一緒に地下鉄に乗ってみたくなりますよね!
西日本最大のアニメイベント京都国際マンガ・アニメフェア 2017。
台風18号による悪天候が予想され、中止か…!?とそわそわしていましたが、無事開催され、34,058人もの来場者数を記録したそうです!
Part.1、Part.2と2017年の京まふの一部を紹介してきましたが、京まふにはまだまだ魅力的なブース、限定グッズやイベントなどが盛りだくさんで回っているうちに、完全に我を忘れてはしゃいじゃいました笑 楽しかったな~!
最後まで読んでくださった皆さん、来年はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
(文:京都産業大学 現代社会学部 武本美沙)
(文協力:同志社女子大学 生活科学部 呉原かれん)