学生ライフ

現役塾講師が伝えたい、受験の3つの掟

現役塾講師が伝えたい、受験の3つの掟
この記事をシェアする

受験生の皆さん、受験シーズンが近づいてきた今、漠然とした不安に襲われていませんか?

そんな皆さんに、「今でしょ!」で有名な、某予備校で塾講師のアルバイトをしている私から、受験の3つの掟を伝授します!
受験経験者として、そして今の受験生をサポートしている塾講師として、受験生やこれから受験に向かっていく皆さんに伝えたいことを書きたいと思います。

私の受験日記

まずは私の受験はいかがなものだったのか。
私の受験を時系列でみていくと…

高3
4月        所属していた吹奏楽部を引退
5月~6月    吹奏楽部ロスに陥る
7月        少しずつ勉強を始めてみる
8月~9月      やらなきゃやばいとようやく思い、1日13時間塾にこもり勉強し始める
10月~11月     公募推薦入試に向けて勉強
12月      センター入試直前、やるべきことが多すぎてもはや何をすればいいかわからなくなる
1月        センター入試のあと1週間で私立対策
2月        私立大学に合格して国公立大学の受験をやめる

とまぁ、ざっとこんな感じです。
「全然勉強してへんやん…」と思ったそこのあなた。
大正解です。(笑)

中高一貫校だったので6年間続けていた吹奏楽部を引退してから、なかなか勉強に移ることができませんでした。
私がそんなことをしているうちに、周りのみんなはどんどん成績を上げていました。

皆さん、友達の「全然やってないよ~」は
嘘です。(笑)
そのことに気づいた私は8月の夏休みからは朝から夜まで約13時間塾にこもって勉強するようになったのです。(単純)

受験期に食べたお菓子

11月には力試しとして公募推薦を受験。

公募試験に必要な2教科でさえも全くの準備不足で、国公立志望で7教科必要だった私は「このままでほんまに大学行けるんかなぁ」と不安でいっぱいでした。

センター試験まであと1か月となった12月。

目の前にはやらなければいけないことが山積みで、パニック。
とりあえずひとつずつやっていきましたが到底間に合う量ではなく、結局センター試験で納得のいく点数を取ることができませんでした。

そしてセンターから1週間後には私立の入試が待っていました。

センターに重点を置いていた私は、ほとんど私立の対策をしていなかったので1週間で過去問を解き対策をしました。
受かる気がしていなかった私立の入試。ネットでの合格発表。自分の受験番号を必死に探しました。
「…あった。え、受験番号間違ってない?」(笑)
が私の第一声でした。(笑)
何回も確認してうれしくてすぐに塾の先生に報告に行ったのを覚えています。

しかし、センター試験の結果はあまりよくなく、私は私立で満足していたので国公立受験を途中であきらめました。
このように、私の大学受験は決して大成功!というわけではなかったのです。
でも、だからこそ、今頑張っている受験生や未来の受験生に伝えたいことがあるんです。

受験失敗の理由

私が受験を経験して、自分のここがだめだったなと思ったところが3つあります。

①スタートダッシュが遅すぎた
②志望校が定まっていなかった
③諦めてしまった

私は部活を4月に引退したにもかかわらず、夏まで勉強を本気で始められませんでした。

部活をしていない子、部活がもう終わっていた子、そんな人たちとも戦っていかなければならない中で大きなタイムロスをしてしまいました。

そして、今は現代社会学部に所属している私ですが、実は…理系だったんです。(笑)
元々は理系の学部に行きたくて高校1年生の時に理系を選択しました。

勉強していくなかで、本当に自分はそこに行きたいのか?と自問自答するようになり、やりたいことがわからなくなり受験ギリギリまで志望校が決まりませんでした。
ずっと志望校があやふやなまま勉強をしていましたが、それがのちに大きな落とし穴になってしまったのです。

結局私が一番行きたかった「京都の大学」に合格して、京都府外の国公立大学は受けずに受験を終わりにしたのですが、最後まで諦めずにせめてチャレンジだけでもすればよかったと今でも思います。

これだけは伝えたい!受験の掟

センター試験前日に右に写る友達が送ってくれた写真
(センター試験前日に右に写る友達が送ってくれた写真)

さて本題です。

この3年間、塾講師としていろいろな生徒と出会いました。
その中で気づいたことや自分で経験して感じたことをまとめます。

1.受験にフライングはない!

まずはこれです。

周りのみんなが受験勉強を始めてないからといって、自分が始めなくてもいいというわけではありません。
これまで「時間がない」「あの時もっとちゃんとやっておけばよかった」と、後悔をする生徒たちを何人も見てきました。

受験には、リレーのようなフライングはありません。なので、誰よりも早くスタートダッシュを切れば誰よりも有利になれます。
まさに、「いつやるのか…?」
「…今でしょ!!」(笑)

2.目標から逆算して計画すべし

早く受験勉強を始めるために必要なのが目標、志望校を決め、逆算して計画を立てることです。

何に向かって自分は頑張っているのか、自分でわかっていないと途中で迷ったり、勉強法が分からなくなったりするかもしれません。

でも私みたいにやりたいこととかまだわからないし、どうやって志望校を決めればいいのかわからない人もいますよね。
そんな時は周りの人生の先輩たちに話を聞くのもいいでしょう。

でもやっぱり一番いいのは自分で見て感じることです。オープンキャンパスで実際に大学を見て話を聞いたり、なりたい職業の人はどういうことをしているのか現場に見に行ったりして、自分の心で感じてみてください。

3.自信は努力から

そして受験に一番大事だと思ったのが、自信です。

センター試験の時、一番配点が高い英語を頑張らなくてはというプレッシャーに負けて、異常に緊張してしまい、いつも通りにできませんでした。
自信があればきっと異常には緊張しなかったと思います。

そして自信をつけるためには努力が必要です。
自分でも全力で頑張ったと、自信を持って言えるぐらいの努力をしてください。それがきっと試験当日の心の支えになります。

サクラ咲ケ。

京都、蹴上の桜

正直、「今まで一番つらかったことは?」と聞かれると「大学受験」と答えるかもしれないぐらい、辛かったです。
でも辛かった分、合格した時のうれしさは計り知れません。
何より、大学受験を通して自信を持てるようになり、家族や周りのサポートのありがたさを学ぶことができました。

皆さん、受験勉強が辛くて諦めかけていませんか?諦めるのはまだ早いです。受験生はここからまだ伸びます。
最後に信じられるのは自分だけです。自信をもって、合格に向かって走り続けてください!
そして高校1年生、2年生は今から準備をして、いいスタートダッシュを切りましょう!

みなさんの合格を心から願っています。サクラ咲ケ!

 

(京都女子大学 現代社会学部 宮川南美)

この記事を書いた学生

かれんちゃん

かれんちゃん

卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!