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京大生による、「攻める」大学受験のススメ

受験とは何だろうか。

他人を蹴落とす競争か。長く苦しい戦争か。そういう側面もあろう。

忍耐強く自分を律することで精神が強くなる。どんなに模試で良い成績を収めていても本番で点を取れなかったら試験に落ち、社会の厳しさを学ばされる。

どちらにしても、受験は「辛いもの」「乗り越えるもの」という風に形容されがちだろう。
僕は自分の経験から「それだけじゃないぞ」と言いたい。そしてこれから受験と対峙する受験生諸君にエールを送りたい。

「京都大学に行きたい」そう思ったのは中学3年生の冬だった。
京都大学に来た経緯についてはこちらの記事もぜひ読んでもらいたい。
何としても京都大学に行きたかった僕は、受験校を京大一本に絞っていた。
僕の当時の経験を少しだけ振り返ろうと思う。

受験の成功は「計画」「行動」「本番」この3つの要素から成ると僕は思う。

「計画」では受験校に合わせた対策、勉強法を考え、「行動」ではその計画に沿った勉強を行い、「本番」当日に今までの勉強を発揮する。どれか一つでも欠けてしまうとダメだ。僕のケースを紹介したい。

 

計画について

正直これが一番難しい。合う勉強法は人それぞれだし、受ける大学の傾向にも左右されるので一筋縄ではいかないのだ。

僕は京大生が書いた受験記(毎年本屋で売っている)を何度も読み自分の方向性が合っているか、間違った努力をしていないかを確認した。また自分の苦手な科目に時間を割き徹底的に苦手を潰すようにした。

 

行動について

本棚

僕の場合は時間で勉強の成果を計るのが一番適していた。時間を勉強量の基準にしてしまうと時間だけかけてやった気になってしまうという指摘もあるが、僕はモチベーション維持のためにも一日何時間勉強したか、StudyPlusというアプリを使って記録していた。

これも結局自分にあったやり方を見つけられるかどうか。僕もたくさん失敗をしたが失敗を重ねる内に自分なりの方法というのが分かってきた。失敗はしないに越したことはないが、失敗は無駄ではない。

 

いよいよ本番

僕は人より緊張しやすいタイプだと思う。緊張するといつも当たり前にできていたことができなくなる。

センター試験の国語では緊張しすぎて模試でも見たことがないような点数を取ってしまった。そんな僕だからこそ、失敗は「しても良い」と思うべきだと言いたい。

結局センター試験は大失敗だった訳だが、それでもどこか能天気だった僕は二次試験でごっそり取り返して京大に合格することができた。取り返せない失敗なんてそうそうないし、失敗するなら後ろ向きではなく前向きに倒れよう。タダでは転んでやらないぞ、という意識を持てば自然と緊張も減ってくる。

受験は確かに「辛いもの」だがそれ以上に学べるものは大きい。やり過ごす対象としての「守る」受験ではなく、新しいものを吸収して成長するための「攻める」受験を是非オススメしたい。

 

最後に

京都大学に入ってもう4年が経とうとしている。たくさんの人に出会い、新たな発見をし、日々学んでいる。大学とはそういう所だ。十分期待に値する場所であり、受験は挑戦する価値がある。安心して目の前の壁にチャレンジして欲しい。

余談だが、「きっと、うまくいく」という大学生が主人公のインド映画はオススメだ。人生の成功とか、苦難の乗り越え方とか、大学生が主人公ではあるが是非受験を控えた高校生にも一度は観てもらいたい。きっと勇気が湧くだろう。

 

(京都大学 法学部 太田アトム)

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