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初めての出会いで心奪われて。京都国立近代美術館『フォンタネージ展』の魅力に迫る

初めての出会いで心奪われて。京都国立近代美術館『フォンタネージ展』の魅力に迫る
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皆さんはアントニオ・フォンタネージをご存知ですか?

恥ずかしながら私は名前を知らなかったのですが、初めてアントニオ・フォンタネージの作品を鑑賞して、その美しい数々に心を奪われました。

この記事では、京都国立近代美術館で開催されている「フォンタネージ―イタリアの光・心の風景」の魅力をギュッとお伝えします!

フォンタネージ展とは?

本展覧会は、イタリア独立戦争への参加や、ジュネーヴの都市風景を巧みに表した石版画家としての活動など、多彩な経歴を持つアントニオ・フォンタネージによる風景画の展覧会です。

今回は、日本イタリア国交樹立160周年およびフォンタネージ来日150周年を記念する特別な開催となっており、フォンタネージ本人だけでなく、日本で彼から指導を受けた弟子たちの作品もあわせて展示されています。

展示は、第1章「『絵画』としての風景」から第8章「フォンタネージの遺産」まで、計8章の構成。

この記事では、その中からいくつかの章を取り上げて魅力をご紹介します!

心が奪われる風景画の数々

アントニオ・フォンタネージ『孤独』

第2章は、「心をうつす風景」というタイトルです。

繊細な作品の数々が展示されています。

アントニオ・フォンタネージ 《静寂》 1860年頃 トリノ市立近現代美術館
GAM – Galleria Civica d’Arte Moderna e Contemporanea, Torino. Courtesy Fondazione Torino Musei

『静寂』という作品は、その中でも特に心を奪われた作品です。

奥深い緑が広がる中に、2人の姿が描かれています。

穏やかで、どこか愛らしさも感じられる素敵な絵画だと思いました!

華やかな都市の絵画

第3章は、「都市の風景」です。

こちらの章では、第1章・第2章とは違って華やかな作品が展示されています。

フォンタネージのスイスへの移住や英国滞在等が、彼の都市の風景への関心を引き出したそうです。

左:アントニオ・フォンタネージ『ロンドン、ナショナル・ギャラリー』

右:アントニオ・フォンタネージ『ビッグ・ベン』

『ビッグ・ベン』は、青色や赤色といった原色が使用されており、コントラストのある色鮮やかな作品です。

本作品を見ていると、晴れやかな気持ちになります!

一瞬の光の作品

アントニオ・フォンタネージ 《四月》 1873年 トリノ市立近現代美術館
GAM – Galleria Civica d’Arte Moderna e Contemporanea, Torino. Courtesy Fondazione Torino Musei

第5章は、「一瞬の光を描いて」です。

特に有名な『四月』というこちらの作品。

繊細で眩い光の表現から、きっと目が離せなくなるはずです。

左:アントニオ・フォンタネージ 『沼に沈む太陽』

右:アントニオ・フォンタネージ 『夕暮れの沼(沼に沈む夕日)』

こちらの2作品にも心を惹かれます。

まさに、本物の夕日を目の前で眺めているかのよう。夕暮れの風景がもつ温もりに、思わずうっとりしてしまいます!

日本での絵画

アントニオ・フォンタネージ 《日本の寺の入り口》 1878-80年
レッジョ・エミリア市立博物館 Musei Civici Reggio Emilia

第6章は、「日本での制作と教育」。

フォンタネージ自身が日本で手がけた作品や、弟子たちの作品が展示されています。

西洋の技法と日本のモチーフが合わさった和洋折衷の作品は、また一味違った魅力があります!

浅井忠 《御宿海岸》 1897年頃 京都国立近代美術館

浅井忠 《徳川家の霊廟I(寺の入り口I)》 1878年頃 トリノ市立近現代美術館
GAM – Galleria Civica d’Arte Moderna e Contemporanea, Torino. Courtesy Fondazione Torino Musei

会場には、フォンタネージから直接指導を受けた日本の画家たちの作品も並びます。

師弟それぞれの作品を見比べて、その関わりや共通点に思いを馳せてみるのも、この展覧会の大きな面白さではないでしょうか!

心に残る作品の数々

「フォンタネージーイタリアの光・心の風景」では、美しいだけでなくバラエティーに富んだ作品を楽しむことができます。

本展覧会は、京都国立近代美術館にて10月4日まで開催中です!

ぜひ現地に足を運んで、フォンタネージや弟子たちの絵画が放つ魅力に触れてみてくださいね。

(取材・撮影 龍谷大学 社会学部 武居 美伶)

(取材・文 立命館大学 文学部 青木 花乃)

この記事を書いた学生

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青木花乃

立命館大学

伝統文化と異文化交流に関心があります。