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大河ドラマ『光る君へ』初回放送パブリックビューイング&トークショーin京都に行ってきた!

 

2024年1月7日、京都テルサにて開催された「大河ドラマ『光る君へ』初回放送パブリックビューイング&トークショーin京都」に部員2名で行ってきました!
観客はなんと約700名!最後まで熱気に包まれた会場の様子をお伝えします!

 

大河ドラマ『光る君へ』について

2024年のNHK大河ドラマの主人公は、平安時代に誕生した『源氏物語』の作者として有名な紫式部です。演じるのは吉高由里子さん。本名が定かではない紫式部は、作中では「まひろ」という名で登場します。そして、この時代の最高権力者に上り詰めた藤原道長を、柄本佑さんが演じます。
本作では、紫式部が道長に生涯心を寄せ、互いに影響しながら人生を辿る、いわばパートナーとしての関係性が描かれるようです。

NHK大河ドラマは今年で63作目。ほぼ毎年1年かけて、1つの作品が放送されてきました。その中でも本作は、女性が主人公の作品としては15作目であり、初めて貴族が中心の平安時代中期が描かれる作品となります。
また、平安京がおかれた京都は、紫式部との関係も深いことから、物語の舞台としてより一層注目される1年となりそうです!

大画面で見た初回放送!

まず初回放送のパブリックビューイング開始前に、京都産業大学日本文化研究所の小林一彦所長による講演が行われました。物語の舞台である平安時代に貴族たちによって詠まれてきた“和歌”についての講演で、和歌から当時の貴族たちの恋愛事情を知ることができ、『光る君へ』で和歌が登場するシーンが楽しみになりました!
そして、会場の大画面に映し出された初回放送は、平安時代の華やかなイメージにふさわしい美しい映像と音楽で、感動しました。初回のラストシーンがとても衝撃的だったこともあり、会場でも声が上がっていました。いつも家で観ていた大河ドラマを、こうした場で観ることができ、とても新鮮な気持ちでした。

こぼれ話満載!プレミアムトーク

初回放送の後、まひろ(紫式部)役の吉高由里子さん、藤原道長役の柄本佑さん、制作統括の内田ゆきさんによるトークショーが行われました!

―初回放送を見て
柄本佑さん(以下、柄本):まひろと道長の子役の2人が躍動していて、画面から飛び出てくるようで、勇気と元気をもらいましたし、身も引き締まる思いです。

吉高由里子さん(以下、吉高):第1回はこの物語の土台が描かれる回なので、子役の2人のエネルギーが爆発していたし、本当にその時代に生きている子たちに見えて、それが素晴らしいと思います。彼らが丁寧に作ってくれた第1回なので、第2回から大人のまひろと道長が壊してはいけないですね。

―紫式部はどんな人?
吉高:一言で言えば達観している人だと思います。まひろは、父の影響で漢詩や和歌、政(まつりごと)に関心があり、世の動きが頭に入ってくる人です。猪突猛進で頑固で危なかしいところもあるけれど、たくましいなと思いながら演じています。

―藤原道長はどんな人?
柄本:強い権力者としてヒールな印象があったのですが、今回この作品で道長を演じる上で、脚本の大石さんや内田さんと話し合った中で、人間めいた部分を見せていきたいということになりました。政(まつりごと)に前のめりではない、のんびり屋な三男坊が、次第に権力者になっていく、本当の自分と差がある人物だなと撮影を続けている中で理解しながら演じています。

―メインビジュアルについて
柄本:美しいのもそうですが、似合っているなと。華やかさと繊細さがあり素敵です。

内田ゆきさん(以下、内田):吉高さんは平安の装いが似合うので、普段からこの衣装で生活しているようでした。

吉高:してないよ!(笑)撮影では一日中かつらをつけているので、かつらをつけたままコンビニに行っていました。そこで、電子レンジを使うこともありました(笑)。
撮影終了後にかつらを外して思いっきりブラッシングできる瞬間がとても気持ち良かったです。男性の場合はどう?

柄本:みんなそうだと言っていますね。僕の場合は自分の髪でやっているので、いつも思いっきり引っ張ってまげを作っています。

―大石静さんの脚本で意識していること
柄本:むちゃぶりが多くて……(笑)。大石さんから挑戦状をもらっている感覚です。

吉高:私と柄本さんは以前、民放で大石さんが手がけた脚本のドラマに出ていたのですが、その時と同様に、大石さんには試されているという感じです。「どう表現するのか、やってみなさい」という声に応えたいです。台本には、「万感の思いで」「絡み合う視線」など、言葉が少なめで表情や仕草でどのように気持ちをぶつけ合うのかを試されているようなものが多かったです。

―“ソウルメイト”だという2人の関係性について
吉高:道長は、会えなくても実らなくても、生きてくれていたらいいような人。道長がどうなっていくかを遠くから見つめているだけでいい、別々の2人が同じ時代を生きていたということが、まひろにとって生きがいだったのかな、と感じながら演じています。

柄本:まひろに対しては、本当の自分でいられる。本気で愛して本気で受け止められて、本気でぶつかり合える相手なのだと思います。

内田:2人が描き出す関係性は、精神的にも唯一無二のものだと思います。お互いの立場が変わっていく中で、関係性をどう紡いでいくかを描いていきたいです。

―ゆかりの地を訪れて
吉高:私たちは平等院から始まり、源氏物語ミュージアム、鴨川のほとり、廬山寺、それから、紫式部のお墓であろう場所に何ヶ所か行きました。トークショーの前には上賀茂神社の片岡社に行き、愛される作品になりますように、撮影が無事終われますようにとお願いしました。

柄本:平等院以外にも、道長が建立した浄妙寺の跡(宇治市)にも行きました。それから陽明文庫で、道長の直筆が残っている『御堂関白記』を見せてもらいましたが、これが役作りの上で、とても参考になりました。字は人をうつすものだと思いますし、こういう人なのだなと。おおらかで、やわらかい印象を受けましたね。

内田:紫式部も直筆を残しておいてほしかったですね。

―撮影現場の様子について
内田:撮影は去年の7月からスタートして、まだ半分も終わっていないのが恐ろしいですが、吉高さんや柄本さん、他の出演者の皆さんのおかげで、良い雰囲気で撮影をしています。今後も楽しく撮影を終えられたらと思います。

吉高:共演者やスタッフの方皆さんが仲良く、雰囲気が良い撮影現場です。

柄本:キャストにもスタッフの方々にも本当に愛される座長ぶりで、現場に吉高さんが来ると華やかになります。
男性陣はみんな権力争いをする役柄ということもあり、重苦しいところがあるので(笑)、ぱっと明るくしてくれるので嬉しいです。

内田:スタッフも吉高さんの笑顔を守らなければという良い緊張感があります。

―視聴者へのメッセージ
内田:まひろと道長がどのようなドラマを作っていくのか、2人を巡る社会状況、美しい美術と映像を1年間通して楽しんで注目していただけたらと思います。

柄本:『どうする家康』が放送している間はまだまだ先だと思っていましたが、7か月もあっという間に過ぎてしまい、緊張感が高まっています。
これからまだ撮影がありますが、ここで今、みなさんからパワーをいただいているような気がしています。そしてこのパワーをこれからの撮影に活かさせていただき、皆さんに愛してもらえるようなドラマにするために残りも務めさせていただきます。

吉高:こんなに撮影期間と放送期間が並行するドラマはないと思いますので、私たちも丁寧に作りつつ、皆さんにも視聴していただいて、みんなで育てていくドラマになるのではないかなと思います。
みなさんの観た感想や励みになるコメントを発信していただけたら、私たちは12月まで走り切れるのではないかと思います。辛辣なのはいやですよ(笑)、まだ長いから。
撮影も3分の1くらいしか終わっていなくて、まだまだスタミナをつけて走らないといけないので、皆さんの支えがあっての大河ドラマになると思います。一生懸命頑張りますので、温かい気持ちで見守っていてください。

 

〇大河ドラマ『光る君へ』
現在放送中!(毎回45分)
<総合>日曜 午後8時 / 再放送 翌週土曜 午後1時5分
<BS・BSP4K>日曜 午後6時 <BSP4K>日曜 午後0時15分
NHKプラスでは、総合テレビの放送から1週間、何度でも観ることができます。

大河ドラマ『光る君へ』NHK京都特設サイトはこちら↓
https://www.nhk.or.jp/kyoto/hikarukimie/index.html

 

(取材・文 京都女子大学 現代社会学部 菅尾彩夏)

(取材・文 佛教大学 歴史学部 直江和宣)

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