誰もがアイドルのように輝けるステージへ−「アイリス龍星群」インタビュー
キラキラしている衣装。素敵なダンスに歌声。そしてなんと言ってもはじける笑顔。
ステージ上で輝くアイドルに憧れた経験、みなさんはありませんか?
そして、そんな憧れであるアイドルのような活動を大学のサークルでできることはご存知ですか?
今回は、そんなアイドルコピーダンスサークルのメンバーとしての活動を行っている「アイリス龍星群」のメンバー、みなみんさん(以下:みなみん)とのあちさん(以下:のあち)にお話を伺いました!
大学生として、そしてアイリス龍星群のメンバーとして活動する彼女たちの活動内容から、サークルの推しポイントまでお聞きしました!
ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです!
もくじ
アイドルコピーダンスサークル「アイリス龍星群」とは?
――はじめまして、本日はよろしくお願いいたします!
みなみん:はじめまして!アイリス龍星群1期生、ワインレッド担当のみなみんと申します!
のあち:同じくアイリス龍星群1期生、ピンク色担当ののあちと申します!今日はよろしくお願いします。
――まず、アイリス龍星群についてお伺いしたいのですが、どのような団体なのですか?
みなみん:アイリス龍星群はアイドル好きが集まっているサークルで、月に一度ほどアイドルの楽曲をステージで踊って披露させていただいています。
のあち:基本的にカバーする楽曲は、日本の女性アイドルをメインにコピーしています!AKB48やモーニング娘。さんなどの幅広い楽曲を披露しています。
部員それぞれが週に1、2回ほど京都市の青少年活動センターに集まり、踊りたい曲を持ち寄って、練習していますね。
――「アイリス龍星群」ってすごく可愛いグループ名ですよね。名前の由来は何ですか?
みなみん:「アイリス龍星群」という名前ですが、私たちの母体である「京都女子龍」から派生した先輩方のグループの名前が「ポプラ龍星群」なんです。「龍星群」というのは、龍谷大学の龍からとってこのようなグループ名になりました。アイリスは2月の誕生花なんです。
のあち:私たちが初めてステージでお披露目をしたのが2月だったので、誕生花のアイリスを使いました。私たちが独立したタイミングで、コロナ禍の影響もあり「京都女子龍」が廃部になってしまったんです。アイリスの花言葉は「希望」や「良き便り」という意味なので、私たちの存在が少しでも希望になればいいなという思いも込めて、この名前をつけました。
――先ほど、週1、2回練習すると伺いましたが、1日どれくらい練習するんですか?
みなみん:短くて3時間、長くて6時間くらいでしょうか。
のあち:部員がみんな忙しくて、集まれる頻度もバラバラなので、6時間の間に人の入れ替わりがある感じです。最近は4時間が多いですね。そのうち1時間はストレッチとか体幹トレーニングなどの基礎練習を行なってから、振り入れや振りの確認をしています。
――かなり長い時間、練習するんですね!
のあち:ずっと踊っているわけではなくて、合間に甘いものを食べたり、推しのアイドルの動画を観たりもしています!実際、そういう時間を楽しみにして来ている部員も多いと思います。(笑)
――お二人とも所属大学は違いますが、アイリス龍星群はインカレサークルなんですか?
みなみん:そうですね。今何大学くらいいるっけ?
のあち:龍谷大学、京都女子大学、同志社大学……。他にもいろいろな大学の部員がいますね。現在(2023年1月時点)の部員数は10人くらいです。
憧れを経験できるサークル
――それでは、お二人が入部した経緯について教えていただけますか?
みなみん:元々アイドルがすごく好きで、大学にアイドルのコピーができる、アイドルみたいになれるサークルがあることを知って!それと、たまたま同じグループにすごく可愛い憧れの先輩がいるんですけど、その先輩に憧れて入部を決めました!(笑)
のあち:私は高校生の時に「ユニドル」という大学対抗のアイドルコピーダンスサークルの大会を知って、大学に入学したら絶対これをやりたいと思っていたんです!その中でもアイリス龍星群は雰囲気が和気あいあいとしていて、他のサークルにはない魅力を感じて、それを決め手に入部しました。
――「ユニドル」とは、どのような大会なのですか?
のあち:全国で50を超えるチームのアイドルコピーダンスサークルが参加する大会です。最初に地区予選があり、審査員とお客さんの合計票によって決勝進出が決まります。大会では7分半しかパフォーマンスできる時間がなくて、その時間で自分達のライブを作り上げなくちゃいけないんです。私の思う「ユニドル」の面白さは、衣装替えやセットリストなどを極めることができるところかなと思います。
――なるほど!それでは、お二人が思う活動の魅力は何ですか?
みなみん:やっぱり自分が好きなアイドルをコピーできることもあるんですけど、人数も少なくて歴史も浅い分、自分がやりたいことをできるのが魅力かな、と思います。
最近だったら、練習で女性アイドルだけではなくて男性アイドルの楽曲メドレーをやったりしました(笑)。「やりたい!」と思ったら、できる範囲内であれば、なんでもできるんです(笑)。
私は元々メイクをあまりしてこなかったんですけど、ステージを重ねていくと、ステージ上での自分の魅せ方がわかるようになってきました。実際「垢抜けたね!」という声ももらえて、最近はそこも魅力かなと思います。
――自分の魅せ方もわかるようになるんですね!
のあち:確かに、何度もステージに立つうちに、表に立つことに慣れて、自分に自信を持てるようになった部員もいますね。自分を変えられるという魅力もあると思います。
あと好きなアイドルの楽曲を踊れるというのは魅力ですね。特に自分の推しのポジションで、推しがきていた衣装を着られたら最高じゃないですか!私は衣装も作っているんですけど、メンバーの子にその子の推しの衣装を作って渡したら、すごく喜んでくれました。大学生のうちに、推しの衣装を着て、キラキラな照明のステージに立ってパフォーマンスできる。「ユニドル」のコンセプトが「一夜限りのアイドル」なんですけど、それを体現しているのが、私たちのサークルかなと思います。
――すごい……!たくさんの女の子が、アイドルに憧れていた時期があったと思うんですけど、それを大学で経験できるって貴重ですね。
のあち:誰しもそういう気持ちがあっても、そういう思いを表に出すのが恥ずかしい、「痛い」と思われてしまうのが怖い、と感じているかもしれません。でも「やってみたい!」と思う子っていると思うんです。それを私たちは否定しない。「憧れのアイドルみたいにキラキラしてみたい!」という子は誰でも歓迎です!
――先ほど、衣装を自分で手作りしていると伺ったんですけど、どのように作られているんですか?
のあち:既製品に縫い合わせたりして作っています。衣装は基本的に私が担当していて、衣装を通してメンバーをプロデュースできるのは本当に楽しいです!
――プロデューサー視点とアイドル視点の両方で活動できるんですね!
みなみん:着用イメージはこんな感じで……。
――すごく可愛い!!
のあち:私たちのサークルは運営や裏方を設けていないんです。なので、演者も裏方もやるスタイルでやっています。自分でプロデュースしながら、自分でも舞台に立てるというのも魅力の一つかもしれないです。衣装の他にも映像編集とか、アイドルに関わる全てのことを担えるサークルかもしれないです。
――アイドル好きにとっては最高ですね!では、活動していて心に残っている忘れられない思い出などはありますか?
みなみん:1回生の時、母体である京都女子龍の4回生卒業コンサートに、オープニングアクトで出演させていただいたことですね。それが私たちの中ですごく良い刺激になって、「先輩たちみたいに愛されるグループになりたい」という、アイリス龍星群を動かしていく一つの大きな目標になったかなと思っています。
その先輩たちが使用したライブハウスで卒業ライブをすることが、私たちの目標の一つになっています。
のあち:私は、初めてユニドルの大会に出演したことが忘れられない思い出です。
アイリス龍星群は、コロナなどの情勢で再構成されたグループだったんですが、「UNIDOL2021 Summer」という夏の大会で、「アイリス龍星群」として出場しました。
その時の情勢もあって、出場するメンバーが私ともう一人だけとなってしまい、他の出演できないメンバーの思いも背負っているということでプレッシャーもありました。
その時のがむしゃらさとか、自分がやらなきゃとか、そういうハングリー精神みたいなのが、今の活動にもその時の経験が生かされているのかなと思います。
メンバー全員が輝ける瞬間を
――他のグループと比べ、アイリス龍星群はここが違う、というものはありますか?
みなみん:「みんながスポットライトを浴びられるようにする」ということを、大会だけじゃなく、全ステージで心がけています。特に大会だと、パフォーマンスが上手い子を前に出すことが多いと思うんですけど、私たちはメンバーみんながセンターという感じです。
のあち:そうしないと、チーム自体のレベルが上がらないと思っていて。1人に頼りすぎると他のメンバーのレベルが上がらないのもありますし、いろいろな子が前に立った方がお客さんも飽きずに楽しめると思うんです。そういう点で普段のステージでも、いろいろな子の得意な分野を見つけていくことができると思います。
――ファンにとって、自分の推しが絶対輝ける場所があるっていうのは嬉しいですよね。
のあち:メンバーそれぞれのことを応援してくれる人は絶対にいるし、本当に喜んでいただけると思います。でも、私たちはあくまでもサークルで、本当のアイドルではありません。パフォーマンスを良くすることはもちろん大事ですが、メンバーみんなが楽しく活動できるというのを両立させることを考えて活動しています。
――それではメンバーの視点から「アイリス龍星群の推しポイント」を教えてください!
のあち:なんだかんだ「楽しい」に尽きるかもしれないです。やっていても楽しい、見ていても楽しい。一歩踏み出してみたら、アイドル好きな子でも、アイドルに詳しくない子でも、楽しめると思います。「ダンス未経験でも大丈夫ですか?」という子、多いんですけど全然大丈夫です。今の部員も8割は元々未経験者ですが、場数も踏めるし、質問もしやすい明るい雰囲気で練習もできます。ダンスサークルという広いカテゴリで言えば、かなり敷居が低いサークルかもしれないです。
みなみん:私も同じで「楽しい」ですね。私は、勉強との両立だったり、周りと比べての焦りもあったりしたんですけど、その時もメンバーがいろいろ助けてくれて、その時に一緒に悩んで考えてくれました。長くメンバーとして続けられているのは、この環境があるからかなと思います。
――お話を聞いていて、「チーム」という言葉よりも「家族」って表すのがぴったりなサークルだなと思いました。
のあち:人数も少ないですし、やっぱりそんな雰囲気になりますね。すごくアットホームなサークルです。
――メンバーのみなさんにとって居場所のようなサークルなんだと感じます。
みなみん:いろいろな壁を乗り越えてきたからこそ、大学生活で一番濃い時間を過ごせるし、「大学生活で得たものは何ですか?」と聞かれたら間違いなく「仲間」と答えられることもサークルとしての魅力だと思います。
――今後のアイリス龍星群としての目標があれば教えてください。
みなみん:私自身の目標とグループとしての目標があります。私の目標は先ほどお話ししたように、先輩たちと同じ会場で、大々的に卒業公演を行うこと。そしてグループとしての目標は、今後も愛されるグループにしていくことですね。
のあち:私も一緒ですね。個人としては、残り少ないのですが、出演できるイベントに出て、お客さんを楽しませて、そしてリスペクトしているアイドルのパフォーマンスに近づけたらなと思っています。グループとしては、今後も愛されるようにというのももちろんありますし、演者もお客さんも両方が楽しめるステージを作れるように心がけていきながら、みんなが輝ける場所であり続けることですね。
――それでは最後に、コトカレを通じて伝えたいことがあれば教えてください!
のあち:もしアイドルやダンスが好きだったり、キラキラしたステージに立ちたいとか、自分を変えたいとか、何か一つでもそういう思いがあったら、ぜひ私たちの活動を見てほしいと思います。
私たちのサークルは、そんな思いを叶えるために努力する人たちを大歓迎する場所です。私たちのパフォーマンスはYouTubeでも見られるので、もし見て気になったら勇気を出して、ぜひ入部してほしいなと思います!また入部しなくても、私たちのパフォーマンスを見て「自分も頑張ろう」と思ってもらえたら、何よりも嬉しいです。
みなみん:私も同じです。気になった人はぜひ入部してくれたら嬉しいです!
インタビューを終えて
いかがでしたか?
このインタビューを通して、お二人のアイドルに対する想いはもちろん、メンバーのことや活動についての熱い想いを感じることができました。
そして最後に、みなみんさん、のあちさん、貴重なインタビューありがとうございました!
アイリス龍星群twitter: @irisryuseigun
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(取材・文:同志社大学 社会学部 成田萌)
(取材協力:京都女子大学 文学部 吉田妃那)