インタビュー

“パワーの源は負けず嫌い”京都サンガF.C.の川﨑 颯太選手に迫る

“パワーの源は負けず嫌い”京都サンガF.C.の川﨑 颯太選手に迫る
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12年ぶりにJ1の舞台で戦っている、プロサッカークラブの京都サンガF.C.。

そのチームで輝きを放つ選手の一人が、立命館大学3回生の川﨑颯太選手です。
川﨑選手は高校卒業後に、プロサッカー選手になるとともに、立命館大学に進学しました。

今回のインタビューでは、学業との両立からサッカーの話題までたっぷりとお話を伺いました。

川﨑颯太選手 プロフィール

2001年生まれ、山梨県出身。立命館宇治高校から立命館大学に進学。産業社会学部に在籍中。

ポジションはミッドフィールダー。昨季はJ2で41試合に出場し、チームのJ1昇格に貢献。
今季のリーグ戦は26試合に出場し、J1初ゴールもマーク。(2022年10月22日時点)
Uー21日本代表。(Dubai Cup Uー23:3月、欧州遠征:9月)

【京都サンガF.C.】
公式ホームページ
https://www.sanga-fc.jp

【川﨑颯太選手】
公式Twitter
https://twitter.com/sota10vent

公式Instagram
https://www.instagram.com/sota.k3314/?hl=ja

川﨑選手が語る文武両道とは

――川﨑選手がプロを目指す中で、大学進学を志した理由について教えてください。

僕自身も、両親も、文武両道を大切にしたいという気持ちが強かったので、高校から京都サンガF.C.の「スカラーアスリートプロジェクト」に進みました。実際に、立命館宇治高校で勉強の楽しさを肌で感じ、もっと学びたいと思ったので大学進学を決めました。

※スカラーアスリートプロジェクト
京セラ株式会社、京都サンガF.C.、学校法人立命館の三者が核となって推進する、サッカーのプロ・トッププレーヤー育成プロジェクト。
スカラーアスリートプロジェクト|京都サンガF.C.オフィシャルサイト (sanga-fc.jp)

サッカーをしながら受験勉強をして大学に入るのは、厳しかったと思います。幸い、僕が通っていた立命館宇治高校には内部進学のシステムがあったので、それを利用しました。

――U-18からのトップ昇格が決まり、大学進学への準備はどのように進めましたか?

トップ昇格については、公式発表のタイミングより前に聞いていたので、プロになる上で、「この学部なら通いやすいのではないか」などを考えましたね。

――コロナ禍でのプロデビューと、大学入学を振り返っていかがですか?

思い描いていた大学生活ではなかったですが、自分としては授業がオンラインになるなど多様な学び方になったことで、単位を取れた授業もありました。正直、(チーム練習などで)全ての授業に出席することは厳しかったので、オンラインという選択肢ができたコロナ禍は、マイナスだけではなかったと感じています。

――産業社会学部では、スポーツ産業論を専攻されていると伺いました。実際には、どのようなことを学んでいますか?

僕たちはサッカーをしてお金を稼いでいますが、「実際にそのお金はどこから来て、どう回っているのか」とか、「サッカークラブの運営について」などを授業で扱っています。

こうしたことを調べる中で、地元の方々やスポンサーの皆様から支えられていることを学べました。僕自身も、もっと責任を持った行動をとらないといけないとか、皆様の期待に応えたいという気持ちがより一層強まったと思います。

――今年はリーグ戦とカップ戦の連戦が続く中で、学業との両立は大変だったと思います。実際にこの1年をどのように過ごしていましたか?

履修登録の際に、「対面形式だけの授業を受けるのは厳しいな」とか、そういったことを考えて、オンラインでの受講が可能な授業を選択しました。

自分が新型コロナウィルスに感染してしまうとチームの活動が停止されて、産業論で学んだ通りクラブの損失は計り知れないので、「すみません、オンラインでの受講でお願いします」と交渉しましたね。普段は、練習後の午後や夜の時間帯に授業を受けています。午前中の授業は、録画された講義を見て課題を提出したり、午後の授業はZoom形式で参加したりといった形で過ごしています。

アウェーの試合では九州などにも行くのですが、その移動中に新幹線の中で授業を受けたり、課題をしたりしています。学業に追われていることは多いと思いますが、学ぶこと自体は好きなので、いろいろな知識が身に付いて面白いですね。

――学業とプロ生活を両立させるモチベーションは、どこにありますか?

モチベーションは、大学の友人やチームの仲間です。大学の友人はインターンなどに参加して就活に向けて頑張ったり、単位もしっかり取ったりしています。そんな友人たちを見る中で、自分だけ怠けていられない、負けていられないという気持ちになります。

サッカーも同じで、高校生の時に対戦した同級生の選手が他チームのスタメンで点を取っているとか、代表に入っているというニュースは刺激になっています。そういう気持ちがモチベーションになっています。

自分の中でのパワーの源は「負けず嫌い」だと思っていますので、その負けず嫌いを発揮させてくれている友人や仲間の存在には感謝しています。

――川﨑選手は、スカラーアスリートプロジェクトからプロデビュー、さらに大学進学という一つの道筋を示したと思います。その経験から後輩たちにメッセージをお願いします。

僕のプロの過ごし方が正しいとか、そういったことは言いたくないですが、オフの過ごし方は大切だと思います。プロ選手は一生できる仕事ではないので、引退した後に自分に何が残るかを考えると、サッカーの指導者もプレーが上手いだけではできないと思いますし。

そういう面では、若いうちから大学でなくても英語を学ぶでもいいですし、空いた時間を有効に使うことは重要で、僕はそれを大学で実践しています。一人ひとりが、自分の未来を考えてほしいですね。

この記事を書いた学生

梅垣舞央香

梅垣舞央香

龍谷大学 政策学部

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