コロナ禍の中、京都の地へ
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コロナ禍の中、京都の地へ
私は今年の秋、大学に通うため京都にやってきました。本来であれば、春から訪れているはずだったのに……。
2020年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、私は秋の対面授業が始まるまで実家でオンライン授業を受けることになりました。そしてやっと始まった京都の地での新たな生活。
今回は、今年の1回生が例年とは異なる状況下でどのように大学生活を過ごしているのか、皆さんにご紹介します。
入学と共に現れた不安
同志社大学への進学が決まった当初は、ほっとしたのと同時に嬉しさで胸がいっぱいでした。
「京都ってどんな街なんだろう?」「どんな人たちに出会えるんだろう?」と、新たに始まる大学生活に大きな期待を抱いていたのです。
しかし、下宿の準備を始めていた3月下旬に大学から知らされたのは、対面授業の延期と全面的なオンライン授業の導入という厳しい現実でした。
私の期待は、入学してから次第に不安と落胆へ変わっていきました。
友達を作ることもできず、ただ黙々とパソコンの画面を見つめ、与えられた課題をこなす毎日。
しかし、そんな色あせた生活も感染が落ち着いた9月には終わりを迎えます。
やっとの思いで私は京都へ向かいました。待ちに待った京都での大学生活の始まりです!
秋、本当の大学生活がスタート
京都での大学生活が始まってからは、日々がとても充実しています。充実度で言えば、9月までの実家暮らしとは比べものになりません(笑)。
対面授業やアルバイト、サークル活動といった予定が毎日詰まっていて、正直なところ忙しいですが、全く苦ではありません。それは私自身がいつも何かに取り組んでいる方が楽しめる性格だからだと思います。
最近は、大学の授業後に友達と話しているときが私の1番お気に入りの時間です。
それは、忙しい日々の中で、落ち着く人の隣でゆとりを感じることができるから。
これからも目まぐるしい毎日の中のちょっとした休息を大切にして、バランスのとれた大学生活にしていきたいと思います。
京都で4ヶ月暮らして
高校で日本史を選択していなかったことが影響しているのか、私は神社やお寺などの歴史的建築物にそれほど興味はなく、抹茶や和菓子もとりわけ好きではなかったので、京都の街を思う存分楽しめるのか不安でした。
しかし、実際に京都で暮らし始めて早4ヶ月、その不安は見事に払拭されました。
祇園や嵐山などの観光地を巡ったり紅葉を見に行ったりしているうちに、京都の街が持つ美しさやおしゃれ感にみるみる惹かれていき、今ではすっかり京都が大好きになってしまいました。また、祇園の漬物屋さんでアルバイトを始めてからは、しば漬けなど京都ならではのお漬物の虜にもなっています。
また、京都の人はいつも温かみのある言葉をくれるし思いやりを持って接してくれるので、本当に暮らしやすいなぁと感じています。
実際に京都で暮らしてみることで、大学生という自由な時間が多い期間を京都の街で過ごせることはとても恵まれていることなのだと気づかされました。
最後に
以上が、始まったばかりの私の大学生活の経過報告です。
自粛期間中、オンライン授業の退屈な毎日を乗り越えたからこそ、今全力で京都での大学生活を楽しめています。
ですが、京都には私がまだ発掘できていない魅力がたくさんあるはず。
この先3年間、どんな楽しみが私を待っているのでしょうか。今からワクワクが止まりません!
(同志社大学 社会学部 藤井菜摘)