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#京都里山ぐらし―京北で唯一の酒蔵で蔵人として働く菊地篤さん!京北ってどんなとこ?―

おじゃまします、京北

京北(けいほく)という場所を皆さんはご存じですか?
京都市右京区北部の山間地域で,市街地からも車で1時間ほどで来られる場所なんです!
実は、京北って移住を強く進めている地域でもあるんです!!
今回は、左京区の山間部「広河原(ひろがわら)」に住まれ、京北で唯一の酒蔵である「羽田酒造」で蔵人をされている菊地篤さんに広河原での暮らしについて、そして京北の町の魅力や日本酒造りについてもお話を伺ってきました!!!

この記事を読んで、皆さんも人生の新天地の候補の1つに京北を思い浮かべていただけたら嬉しいです。

本編に入る前に、簡単に菊地篤さんの移住に至るまでの経歴を……。
・四国出身。
・大学から京都に。
・大学在学中に左京区広河原に移住し、現在も家族で在住。
・大学卒業後は京都府庁で勤務するが、5年前に転職。
・現在は京都市最北、京北唯一の酒蔵に勤める。

自分でモノやサービスを生み出したかった


‐-5年前に京都府庁を辞めて転職されたそうですが、理由を教えていただけますか。
行政の仕事は誰かをサポートすることなんですけど、逆に言うと自分で何かを生み出すことが難しい仕事かと思いました。行政の仕事をしながらも、どこかでやはり「誰かに喜んでもらえるようなモノやサービスを生み出したい」という思いがあって、それで転職することを決めました。

‐‐安定した生活からの転職は不安ではなかったですか?
不安でしたね。公務員は比較的安定した収入があるし、転職に批判的な意見はもちろんあると思うんです。でも仕事って人生の中で多くの時間を費やすものでしょ?
だから、仕事も好きなことをしたいって思ったんです。

日本酒の可能性は無限大∞


‐-なぜ酒蔵に転職を?
大学が農学部だったので、「食」は私の人生の中でメインになる存在で興味があったんです。
それに、日本酒は米から加工して製造できるから、可能性は無限大かなと思いました。

‐-お酒を製造する上で、どんな時にやりがいを感じますか?
毎日集中してお酒を作って瓶詰して出荷して完成されていくのがルーティーンなので、一本一本の完成に対して感動は感じられないんです。とにかく必死で(笑)。
でも実際に作ったお酒を飲んでいただいて、レビューが書かれているのを見る時は本当に嬉しい!
そんな時に仕事のやりがいを感じますね。
サポートする仕事では感じられなかったも喜びであり、ここに転職したからこそ味わえる感情だと思います。

自然豊かで四季折々の風景を楽しめる居心地がいい京北


‐-広河原に移住し、お仕事は京北にある羽田酒造、そこで感じた魅力って何ですか?
自然豊かな場所で生活できて、居心地がいいところですかね。都会に住んでいると自然のある場所に行くには時間がかかるし、なかなか難しいことだと思うんです。
でも、今の生活だと、通勤途中に季節の変化を感じたり、風景や自然豊かな風景を写真に撮ることだってできるんです。仕事でインスタに投稿したりなど。日常生活の中で四季折々の風景を楽しめるのは魅力の1つです。

‐-生活の不便さはありませんか?
「物や店がない」のは事実だけど、今の時代はネットショップがあるから、生活をする上での不便さは感じないですね。そういう面では、今の若い子達には向いてるかもね。

学生は勉強してるから、みんな偉い!!!


‐-最後に、学生に向けてメッセージを!!
まずは「学生は勉強してるから良いと思う!えらい!」と言いたいです。
不思議なことに社会に出たら、勉強をしなくなる大人が多いんです。
だから、今の学生のみなさんが社会人になって学校のような勉強をしなければいけない環境がなくなったときも、「勉強すること」を続けてほしいです。例えばビジネス本を読むとか自分でできることで良いと思うので。
学生のうちは充分みんな頑張ってる。日々の生活を楽しんでくださいね。

最後に


実は今回の取材で、二十歳になりたての私は、日本酒の試飲をさせてもらったんです!
日本酒ってお米の風味が強すぎてきつそうだな……って印象で。
試飲をさせてもらえたときは、嬉しさと飲み切れるか内心ドキドキの状態でグイっと一口

美味しーい!!!!

二十歳になってから色んな日本酒を試してきて、どうしても美味しいというより飲みにくいという印象だったのですが、「飲みやすい」と感じてしまいました!

日本酒なのにフルーティーでリンゴのような風味のデザート感覚で飲めるものから、吟醸香が「ふあ~」と口全体に広がるものまで!

全部で5種類の日本酒をいただきました。美味しすぎて買って帰ったくらいです!

さて、お酒の話はさておき……。
今回、お話を伺ってわかったことは
「京北や広河原って本当に素敵な地域で、自然豊か。地域イベントや日常を通して人との助け合いながら生活ができる、深い繋がりがある地域だということ。」

取材の最後に菊地篤さんに「田舎に移住をして幸せですか?」と質問したところ、
「はい!(^^)」と素敵な笑顔とともにお返事をいただきました。

今まで、「京北=田舎?」という印象が強く、私自身が暮らすことについて考えたことがありませんでしたが、お話を伺って山間地域の田舎暮らしも将来の選択肢の1つになりました。

菊地篤さん、羽田酒造のみなさん、ありがとうございました!!!

(同志社大学政策学部 山口実由加)

 

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