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あいつ、部活やめるってよ。

体育会系部活

あいつ、部活やめるってよ。

京都学生広報部に入部する前、私はとある体育会系の部活(以下、「体育会」という)に所属していました。
今回は、体育会の実体験と長所や短所、そしてなぜ辞めたのかという話をしようと思います。
大学でのサークルや部活選びに迷う中高生、そして現在体育会に入っていて、悩んでいる大学生にぜひ読んでいただきたいです。

入部当初

あいつ、部活やめるってよ。

私が体育会に入った理由は、今思えばとても安直なものでした。
中学からあるスポーツを続けていたので、大学も「この部活入るか〜体育会ってかっこいいし〜」というノリで入ってしまいました。そう、当時の私は完全になめていました。
その上、他の部活やサークルをほとんど調べず、新入生歓迎会にもその部活にしか行かなかったんですよね。
自ら選択肢を1つにしてしまい、そのまま私は体育会に入部しました。

自分が想像していたよりも上下関係は厳しく、特に1回生は普段の活動や大会での準備や役割がとても多くて、大変だなあと思う時はたくさんありました。
とはいえ、部活はとても楽しいものでした。

同期とは男女問わず仲良くなることができ、先輩にもとても優しくしていただいて、毎日大変ながらも部活楽しー!とエンジョイしていました。

規則に苦しむ

あいつ、部活やめるってよ。

ところが、時が経つにつれて問題が出てきました。
私が入っていた部活は、ある場所でアルバイトをし、夏休みが終わるまでにそこでの仕事が一人前になるための実技試験に合格しなければならない、という規則がありました。
しかし、私はその仕事がまあ苦手で。

自分なりにメモをしたりイメトレしたりと試行錯誤したのですが、多分元々センスが無かったのでしょう、行っても行ってもなかなか試験に合格することができませんでした。
その上、なぜかそこのおばさま方に嫌われ、余計に合格の確率は下がっていきました。なんでだろう、生意気に見えたのかな?すみませんおばさま方。

気づけば、同期は全員夏休み終了までに試験に合格しており、私だけがいつまでたっても半人前。
この部活では、規則に違反すると部員全員の前で謝罪をしなければいけないというルールがあったんですよね。私も規則違反者となってしまったので、20名以上の前で「9月中に合格します。申し訳ありません。」と公約をして謝罪しました。大犯罪を犯した気分。

しかし、11月の終わりになっても合格できず。いや、どんだけ下手やねん。
アルバイトが辛く、周囲からのプレッシャーにも耐えられず、毎日毎日バイトから帰ってきては両親に電話して泣いていました。今となっては笑い話ですけどね。わっはっは。

辞めちゃえばいいのか

あいつ、部活やめるってよ。

ある日のバイト帰り、母に泣きながら電話をしていた時でした。
いつもなら私を慰めながら、きっとあとちょっとだよ、もう少しだけ頑張ろう、と励ます母が一言、「辞めな辞めな!」と言いました。
そこでやっと気づきました。あれ、なんで私、毎日泣いてまでこの部活に執着しているんだろう。
そうか、辞めちゃえばいいのか。

そして次の日には部長に連絡し退部の旨を伝えました。
ありがたいことに引き止めてくださる先輩や同期もいましたが、話し合いの末、今年の1月をもって私は体育会を辞めました。

部活を辞め、自分は何をしたいのか、何が好きなのかを改めて考えてみました。
そうだ、私、京都が好きだった。じゃあ、それを生かせるサークルに入ろう。確か「京都学生広報部」ってあったよな……。
そんなこんなで、私は京都学生広報部の一員として活動しています。

体育会のメリット

ここまでで、体育会にかなりネガティブな印象を持たせてしまったかもしれませんが、体育会に入ると良いこと、学べることはたくさんあります。
まずは、就職活動で生かせること。体育会に所属していたと聞くと良いイメージを持つ企業も多いようです。実際、就活中の先輩からそんな話を聞いたこともありました。
そして、社会に出た時の正しい振る舞い方を学べること。やはり体育会は上下関係を重要視している団体が多いので、先輩との関わり方、あるいはもっと目上の、年上の方との話し方を学ぶことができたのは私にとって大きな財産となりました。

伝えたいこと

私が失敗してしまった理由としては、安易に入部を決めてしまったことにあると思います。
これから大学で部活やサークルを決める中高生のみなさんは、入部の前に自分を見つめ直し、自分のやりたいことをもう一度考えてから決めることをオススメします。私の様にならない為にも!

そして、今体育会を辞めるか悩んでいるみなさん。
体育会、辞めても大丈夫です。他に自分が夢中になれる何か事があるはずです。
大学生活はたった4年しかありません。

この貴重な時間を、苦しんで、悩むことに時間を使うくらいだったら、自分が本当にやりたいことに時間を捧げましょう。
あなただけの大切な4年間、楽しく過ごしてみませんか?

(同志社大学 政策学部 吉尾 都萌)

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