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【立命館大学 衣笠祭】毎年200匹の大船渡産さんまを焼く団体とは?

11月11日(日)に行われた 立命館大学の学祭、衣笠祭典。

大学の学園祭は高校までの文化祭とは桁違いの規模です!

大学に属している様々な団体が趣向を凝らした出し物をしたり、有名人が来たり…。

学園祭の実行委員として学園祭そのものを作るという立場から楽しむのもありだし、サークルや団体などで模擬店やブースなどを出したり、ステージなどに立って出し物をしたりして楽しむのもあり。

そしてもちろん、いろんな模擬店を見て回ったりしてお客さんとして楽しむのもあり!

個人それぞれの楽しみ方ができる大学の学園祭ですが、今回私は立命館大学の一団体としてさんまの塩焼きの模擬店を出しました。

今回は、私たちの団体の活動紹介とともに学園祭当日の様子をお届けしたいと思います!!

さんまを焼くって一体どんな団体?

(写真)立命館大学の大船渡七夕まつりサポートメンバー

私が所属しているこの団体は、サークルや部活ではありません。

立命館大学のサービスラーニングセンター
(教養教育におけるサービスラーニング科目の開講、地域社会へのボランティア活動やインターンシップを企画展開するなどしている大学の機関) が毎年夏に行っているプロジェクトのひとつで、
私は「大船渡盛町七夕まつりサポートプロジェクト2018」に参加した立命館大学のメンバーです。

学年に関係はなく、選考に受かった1回生から4回生までの様々な学部の人たちが参加しています。
(もちろん立命館大学の衣笠キャンパスだけでなく、大阪いばらきキャンパスやびわこ・くさつキャンパスの学生も多くいます!)

「大船渡盛町七夕まつりサポートプロジェクト」って何?

何のために何をするの?と思ったあなた!次の項目で説明しましょう。

大船渡盛町七夕まつりサポートプロジェクトとは?

(写真)お祭り当日、地域の方々とお祭りを運営している様子

大船渡市は岩手県南部に位置する太平洋に面した土地で、朝ドラ「あまちゃん」でも有名になった三陸鉄道が走っています。

2011年3月11日の東日本大震災では津波により甚大な被害を受け、建物などの消失とともに毎年行われていた七夕まつりも途絶えることになりました。

立命館大学は7年前から大船渡市と協力関係を結び、一度途絶えてしまった七夕まつりの再建の支援を通した災害復興ボランティアを行っています。

災害復興ボランティアは、炊き出しや、がれきの撤去をするのではと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ボランティア活動には主に短期的なものと長期的なものの2種類があります。

私たち「大船渡盛町七夕まつりサポートプロジェクト」が目指すのは、地域の人たちと一緒にお祭りを作り上げることで、そこに住む人々の思いに触れながら、震災後の少子化やお祭りの担い手の高齢化という大船渡市盛町の課題解決を図る長期的なボランティア活動です。

主な活動は、1週間ほど現地に滞在して祭りの準備から後片付けを行います。

これは、お祭りの準備の様子!

七夕まつりで重要な短冊付きの竹とぼんぼりを飾っています。

竹は重いし、電柱に上らないといけないのでなかなか大変でした!

その他にも、地域ごとの山車の作成などを行ったりします。

こちらは七夕まつり当日の様子です。

地元の音頭にあわせて盆踊りを踊りながら、立命館大学のメンバー全員で盛町の商店街を練り歩きました。

踊りを見守る多くの方から「今年も来てくれてありがとうね」と声をかけて頂き、長年続けることの意味を深く考えさえられました。

(写真)屋台でソーセージを販売する様子

また、屋台を出したり、自分が担当した地域の山車を引っ張ったりなど様々な活動を行いました。

学祭でさんまを売る?!

(写真)学祭でのさんまの模擬店

今までの話の流れから、どうしてさんまを焼くことになるの?と思ったあなた!!

実は大船渡市は「さんま焼き師認定試験」が存在するほどさんまが有名なんです。

そこでこの時期旬である大船渡市のさんまを京都へ送ってもらい、私たちが焼いて提供することで大船渡市をPRし復興支援をしようという目的があるんです。

(写真)学祭でさんまを焼いている様子

脂ののった大船渡のさんまはガスとフライパンで焼いても絶品そのもの!

今年も無事200匹完売させることができました。

皆さんもぜひ、来年学祭でお店を見つけたら食べてみてくださいね!

さいごに

(写真)私が所属していたお祭り本部の皆さん

大船渡市は今もなお復興を続けています。

私は自分の目で見て、現地の人々の話を聞いて初めて学んだことがたくさんありました。

そして何より、現地の皆さんのあたたかさに触れて実家に帰る以上の安心感を覚えました。

この記事を読んでくださった皆さんが少しでも大船渡市のことや立命館大学の活動に興味を持ち、実際に立ち寄ってくださることを願っています。

 

(立命館大学 文学部 山下杏子)

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