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勉強が苦手だった受験生が独学で第一志望校に逆転合格した話

僕は今、第一志望校だった同志社大学に通っています。
だけどもともと勉強が苦手で、授業についていけないくらいの高校生だったんです。
そんな僕が同志社大学を目指すようになって合格するまでには、あるきっかけがありました。

全てが変わった日

高校2年生の期末テストが終わり、みんなが成績を見せ合っている中、僕はいつも通り「赤点だらけやったわー!」とクラスではしゃいで笑っていました。
それが当たり前でした。
放課後になり下駄箱に行くと、いつも赤点の数で競い合っている友人がいました。
その子は高校で最初にできた友人です。
またいつもみたいに赤点の数で笑い合おう、そう思っていましたが、その日は違いました。
その友人には赤点がなく、そしてこう笑われました。
「もう受験生なるねんから赤点なんか取るなよ」と。
なんだかとても腹が立ちました。
でも心の中でその通りだと思う自分がいてどうにもできませんでした。
ただ思ったのは「こいつより賢い大学に行ったる」でした。

これが僕が勉強を始めたきっかけです。
恐らくこの出来事が無ければ、もっと言えばこの友人が居なければ、僕が同志社に行くことは無かったと思います。

自分を信じる

いざ勉強を始めるといっても、今までまともに勉強をしたことがなかった僕はどうしたらいいかわかりませんでした。
ただ、小学生の頃から塾に通っている中で「塾は合わない」という事だけは、感じていました。
塾に行くのが嫌でサボったり、寝ていて怒られたり、思い返せばまともに授業を受けていた記憶がありません。
だからこそ、僕は塾に行かない選択をしました。
今思えば独学しか逆転する方法は無いと気付いていたのかもしれません。

初めは親に心配され、周りには「独学なんて無理やろ。」と馬鹿にされましたが、それでも僕は自分を信じて独学を貫き通しました。
スケジュール、参考書、勉強方法、効率のよい勉強の見直しなど、全てを自分ひとりで模索しないといけなかったから、もちろん、最初は大変でした。
でも、参考書を選んでいる時間、勉強方法を何度も見直してだんだん効率が上がっていく時、そしてなにより知識が増えていくのが楽しくて嬉しくて仕方がなかったんです。
この嬉しさがあったから、つらいと思うことが無かったんだと思います。
時が経てば受験生活もいい思い出になると大人は言うけれど、僕からしたら初めからいい思い出ばかりでした。
受験は楽しんだ者勝ちだと思います。

独学の成果

僕のやり方は大正解でした。
成績は右肩上がりで上昇し、学年10位以内に入るようになっていきました。
段々と馬鹿にしてくる人もいなくなり、みんな僕をすごいと認めてくれるようになりました。
出る杭は打たれるが出すぎた杭は打たれない、まさにその通りだと思いました。

また、点数を競い合えるライバルもできました。
赤点の数で競っていたのが点数の高さで競うようになったのだから、本当にあの友人との出来事は僕の当たり前を壊してくれのだと思います。

赤い文字

受験生活はあっという間に終わり、すぐに試験当日になりました。
全ての試験が終わり、結果発表まで何も考えずただただ遊び、1日中遊ぶのが久しぶりすぎて何をしたらいいか分からなかったのを今でも覚えています。
合格発表1日目、結果を見て唖然としました。
なんと不合格。
その日、初めて受験がつらいと感じました。
後期受験をする気力なんてもうなく、僕はもう1年を覚悟して単語帳を読み返しました。
逆転合格なんて夢だったと感じながら。

2日目、不安と緊張で今にも涙が出そうな状態で、僕は発表を見に行きました。
画面には合格の赤い文字が。
僕の目からは思っていたのと違う涙が出ました。

本当にホッとして、安堵のため息をつきながら、すぐにある人に合格を報告しました。
僕にきっかけをくれたあの友人です。
結果を報告すると、向こうも合格していたという返事に加えて「お前ならやると思ってた」の一言がありました。
どうやら僕があの出来事からやる気になったことに気づいていたようでした。
さすが高1から一番仲がいいだけはあります。
ここでまた安堵の涙があふれました。

おわりに

今の生活のどこに変わるきっかけがあるかなんて分かりません。
もしかしたら明日がその日になるかもしれません。
その時に周りに流されそうになっても、自分を信じてください。
どんなやり方でもいいです。
他人に馬鹿にされてもいいです。
自分を信じて、自分のやり方を貫いてください。
あなたに合ったやり方はあなたが一番知っているはずです。
そして、全てが終わった後に友達と笑いあえばいいと思います。

(同志社大学 政策学部 木野達之)

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