大学に行く意味って!?受験を終えた大学生が本気で考えてみた
受験も近づいてきました。高校生のみなさんの中には「大学に行く意味はあるのか」と悩んでいる人もいるかもしれません。
もちろん専門学校に進むのも、そのまま働くのも一つの生き方だと思います。
ただ大学に行くべきか迷っているなら、この記事が参考になるかもしれません。
もくじ
大学に何をしにいくのか
よくある疑問に「大学に行く意味がわからない」というものがあります。
結論から言うと、万人向けの答えは存在しないと思います。人によって違うのです。
大学は専門学校と違い、進路が一定ではありません。
専門知識を得たり資格を取ったりすることはできますが、最終的にどういう進路を選ぶかは個人の自由です。
つまり「意味」を考えても仕方がないのです。大事なのは自分の中にある「意志」です。
全てゼロにして自分と向き合う
ここでは具体的な「意志」の探し方について書きます。
まず、「学校」は生活の一部であって、勉強は「面倒くさいもの」という感覚を持っている人は多いと思います。学校が嫌いな人もいると思います。
それらをいったんゼロにして、「今後やりたい事はあるか」「そのために何をするのが一番いいと思うか」をじっくり考えることが大事だと思います。
どういう道を選ぶにしても、自分の人生について自分で考えることは大事なことです。それが大人への第一歩だと思います。
僕自身、高校にはあまり熱心でありませんでしたが、一度学校を離れたからこそ純粋に「学び」と向かい合えたと思います。
また、自分の興味にアンテナを張ることも大事だと思います。「楽しいこと」から「やりたいこと」が見えてくることがあると思います。
別に真面目なことでなくてもいいんです。「コンビニの商品が新しくなった」とか、「サークルってなんだろう」といった日々生まれる興味を拾い上げて、時々じっくり考えてみることを勧めます。
僕は予備校時代に、よくこのことを言われました。そして今でも大事なことだと思っています。大学では「興味を追求する」ことで、得られるものが大きく増えるからです。
こうして「意志」と「興味」に支えられた「学び」は今までのものとは全く違います。そして強いです。
成績が上下しようが、体調が悪い時期があろうが、多少のことがあっても未来に向かって自分で進めます。
ここに「計画性」が加われば入試だって十分乗り越えられます。
それでも、大学に行く利点
ただ、もしどうしてもやりたいことが見つからなくても、大学に行く利点はあると思います。
将来が明確ではない人が大学に行く利点は、大きく分けると三つあると思います。
(1)様々な専門家から幅広い内容を学べる
大学では様々な人と出会うことができます。大学の先生はもちろん、企業で活躍されている方や芸能関係者など、幅広い分野のプロから直接話を聞くことができます。
大学で積極的に学んでいれば興味のあることや新たなやりたい事、自分に合った進路などが見つかる可能性は十分あると思います。
僕自身、大学生活の中で知識の量や経験値が大きく広がっていることを感じます。
(2)「人間力」を養うことができる
また、あまり誰も言わないことですが、大学の勉強には人としての能力を伸ばす働きもあると思います。
知識だけでなく考えの枠組み、じっくりと考える能力、意見を伝える能力など、その内容は多岐に渡ります。
最近では集団で実際に商品開発などを行うプロジェクト科目や英語で外国のことを学べるグローバル系科目など新しい科目もあり、これまで以上に多くの力を伸ばすことができます。
これらはどういう生き方をするにしても大切な能力ではないでしょうか。「人間力」は就職の際にも問われるキーワードの一つです。
(3)職業選択の幅が広がる
さらに、職業選択の幅が広がるという利点もあります。
社会には「総合職」という職種があり、多くの職場で幅広い学部の出身者を採用しています。入った学部で特定の分野を勉強しつつ、広い選択肢の中から進路を選ぶこともできます。
何を勉強してもどうせサラリーマンになるなら意味がないという人もいますが、むしろ逆だと思います。
実際の職場では多くの人たちが様々な意見やアイデアを出し合いながら仕事を進めています。
もしそこで全員が同じようなアイデアしか出さなかったら、その職場は競争力をなくしてしまうでしょう。
たとえ専門分野がそのまま活きなくても、様々な知識や経歴を持った社会人が職場にいることには利点があるのではないかと思います。
最後にメッセージ
いかがでしたか?多くの人がぶつかる疑問に耳を傾けながら、自分なりの答えを書いてきたつもりです。
いろいろと知ったようなことを書きましたが、自分にもまだ分からないことは沢山あります。僕自身も日々答えを探しているところです。
皆さんが後悔のない選択をできることを願っています!
(同志社大学 社会学部 西野洋史)