おそらく普通の女子大生の実態調査~もったいない春休み編~
大学生の春休み。
それは、忙しなく生きる日本人たちの人生の中でも1,2を争うであろう長い長いバカンス。
筆者の場合は、「いかに一日でも長く春休みを獲得するか」に命を懸けて後期の時間割を組みました。成績評価がレポート提出の科目に履修を絞り、数少ない筆記テストは、最終授業内とテスト期間初日の1限で終わるものを選びました。
つまり!!筆者は同じ大学の普通に時間割を組んだ人よりも1週間ほど早い1月22日からの春休みを勝ち取ったのです!
ちなみに、春学期の授業開始日 は、だいたい4月上旬なので2か月と2週間ほどが春休みです。
さて、命を懸けて調達した春休みですが、遊ぶ友達も少なければ、お金もないため、特に大した予定もない筆者。(自動車の免許合宿には行きます。)
そんな華のない女子大生、筆者の典型的な春休みの過ごし方を3パターンに分けて紹介しましょう。
なに一つ偽装していないので、真の女子大生の実態が分かりますよ?(笑)。
もくじ
パターン1:寝てたらいつの間にか終わっていた
「春眠暁を覚えず……。」とはよく言ったもので、本当にその通りなんです。
2:00 A.M.(遅い時には4:00 A.M.)就寝。
7:30 A.M. 一度トイレに起きる。洗濯機を回して掃除機をかける。
8:00 A.M.洗濯物を干して二度寝する。
(本当の自分の家の自分のベッドです。最近は、新たに購入した大きめのクッションを枕にして、実家の犬に似ているぬいぐるみを抱きしめて寝るのがお気に入りです。)
9:00 A.M.外のまぶしさに目を覚ます。三度寝をする。
12:00 P.M.目覚める。ケータイを開き、SNSやイラスト・小説投稿サイトを見続ける。
2:00 P.M.空腹と喉の渇きが限界に達して、ベッドから起き上がりご飯を作る。
(この日のご飯は、前日の夜ごはんの残りのジャガイモのポタージュとパン、ヨーグルトでした。)
3:30 P.M.四度寝をする。
5:00 P.M.もう夕方だと驚いて飛び起き、外出する決心をする。着替える、化粧をする。
(近場の移動でも化粧をするのは、「化粧をしないと外を歩けない」からではなく、「少しでもまともな人間の生活をしたと思い込みたい」からです。)
6:00 P.M.歩いて15分ほどのスーパーへ行く。
7:00 P.M.いろんなものを物色し続けた結果、お金がないので白菜と牛乳、うどんの麺のみを買って帰る。ベッドに直行し、ケータイをいじる。
9:00 P.M.イラスト・小説投稿サイトの閲覧、SNS警備員に区切りを付け、ご飯を作る。
(この日は、買ったものを何一つ使わず、食べたかったキーマカレーを作りました。)
10:00 P.M.テレビなど何もつけず、無音の空間で5分ほどで食べ終わり、ベッドへ潜り込んでケータイをいじる。
11:30 P.M.そろそろお風呂に入らねばと思い、食器を片付けてお風呂に入る。
12:00 A.M.ベッドへ潜り込む。イラスト・小説投稿サイトの閲覧、SNS警備員を飽きるまで行う。
(これを繰り返す)
完全なる夜型の最悪生活ですね。限りある時間をなんて無駄に過ごしているんだと毎度反省しますが、これが好きなんです……。
パターン2:バイト三昧
こちらも、割とありがちです。
予定がないなら働いてお金を貯めようと、空いているところを全てシフト希望日として提出し、週4や週5で働くことに……!
筆者のアルバイト先では、人手が足りない時期になると、休憩時間2時間を含めて9:00 A.M.~10:00 P.M.などのロングシフトになる可能性もあるため、朝早くに起きてバイト先へ行き、夜寝るためだけに家に帰ることになります。
具体的には……。
7:30 A.M.起床・準備(着替える、化粧をする)
8:10 A.M.自転車でバイト先へ向かう。(バイト先が4キロほど先にあることと途中で飲み
物と朝ご飯を購入することを加味して、この時間に出ます)
8:45 A.M.バイト先に到着する。急いで朝ご飯を食べて制服に着替える。
8:55 A.M.バイト開始
3:00 P.M.休憩開始。賄いを食べる。
(その後、近くの薬局にお菓子を買いに行ったり、パートの方や同じ休憩の子と休憩室で喋ったりして過ごします)(
(賄いの写真です。この日は筆者は賄いを食べなかったので、違う方の賄いを撮影させていただきました。蕎麦に、せいろご飯にから揚げ…!炭水化物だらけだけどこれがお腹いっぱいになるし、おいしいんです)
5:00 P.M.休憩終了。バイト再開。
10:00 P.M.バイト終了。休憩室にて、同じタイミングで退勤した人と談笑したのち私服に着替えて帰る。
11:00 P.M.帰宅。制服が一着しかないため、すぐに洗濯機を回しお風呂に入る。
1:00 A.M.洗濯物を干し終わって、ベッドに潜り込んだのち、ケータイを開いてSNSのチェックとイラスト・小説投稿サイトの閲覧を行う。5分刻みでアラームをかけ、カーテンを半分ほど開けて就寝する。
(これを繰り返す)
週4か週5でバイトをしているときの休みの日は特に疲れ切ってしまい、パターン1のようになります。故に、パターン1とパターン2を繰り返す生活パターンを送ることになります。
パターン3:お金があると勘違いして地方を飛び回る
(いつの日かの暇つぶしに手帳に落書きしたものです。今まで訪問したことのある県が塗られています。)
こちらは、筆者が大学1回生の時にやってしまった大失態。
年末年始のお年玉による臨時収入とパターン2のバイト三昧によって、ある程度の貯金があった筆者は、欲望に抗うことなく、数多くある自分の好きなバンドのライブや、歌い手さんの握手会などに行っていました。
それも、近場ではなく、東京、群馬や静岡、埼玉、愛知、石川(強風による電車遅延のため未決行)……。
この年は、ついでに旅行で宮城と岩手にも行きました。
京都は、日本の真ん中あたりにあるので、どこに行くにもアクセスが割といいんです……。
そして、驚きの事実なのが旅行の岩手以外、全て独り……。
確かに、この遠征三昧のおかげで、様々な地方の空気を吸うことができ、「この県は就職してから住んでみたいな」など、将来を検討するうえでの参考にはなっていますが、体力的にもしんどいし何よりお金が急激になくなりました。(移動に新幹線を多用し、泊りがけが多かったため一気に数十万貯金が飛んでいきました。)
2回生になって、学生生活が忙しくなったこともあって思うようにバイトが出来ず、未だにこのつけを返しきれていません。
おかげで1年経った今でも金欠です。お金がいっこうに貯まりません。
灯台下暗し?!京都を歩いてみよう
さて、筆者が今までに反省をしている春休みの過ごし方を紹介しましたが、皆さんどのような感想をお持ちになられましたか?
「なんかもったいない」
そのとおり……!もったいないんです。
パターン2とパターン3を繰り返した去年の春休みは終盤に疲労とストレスで体調を崩すという大失態を犯した筆者。
そこで今年は、程よくアルバイトをしつつ、程よくパターン1の日々を過ごしつつ、京都の街を歩く、自転車で走る日を作ることを大切にしています。
京都は、他の都道府県と違って、質の高い個人経営のお店がたくさんあることが筆者にとっての一番の魅力。
パンの購入量が全国2位 (「総務省統計局の家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市)ランキング(平成28年(2016年)~30年(2018年)平均)」)だから、街中においしいパン屋さんがあふれています。
さらにコーヒーの購入量は全国1位! (「総務省統計局の家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市)ランキング(平成28年(2016年)~30年(2018年)平均)」)なので、オシャレなカフェや純喫茶、ケーキ屋さんがたくさんあります。
恵文社をはじめとする魅力的な本屋さんやブックカフェも多くあります。
本と食べ物に目がない筆者にとって、最高の居場所なのでは?と思いながら散策リストを作るほどです。
もちろん、お金はあまりないので、よだれを垂らしながら外装を眺めて帰る時も多々ありますが……(笑)。
そして、なんといっても鴨川デルタがあります!!
(写真が上手な広報部の先輩からお借りした鴨川デルタの写真)
誰が訪れても必ず楽しむことのできる場所です。
困ったときは鴨川デルタしかない……!!
世界各国からの観光客や家族連れ、サークルで集まっているのであろう京都のどこかの大学生、さまざまな年齢層のカップル、夫婦、犬を連れて散歩をする人、釣りをする人、レジャーシートを広げて友人たちと大声で笑いながらお酒を飲んでいる人……。
さまざまなストーリーを持つ人たちが一度に集まることのできる場所ってここくらいなのでは……?と思ってしまうほどです。
しかも、何時間居ようと無料なんですよ?!
ふらりと訪れ、人間観察を行うことのできるこの空間は、「最高」以外の言葉が見つかりません。
留学に行かなくても、海外旅行に行かなくても、日本中を飛び回らなくても。
居心地のいい異世界は、ここにあります。
住めば都とはよく言ったものです。
京都、大学生の春休みにはもってこいですよ?
(立命館大学 文学部 山下杏子)