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「難民支援」サークルって一体何をしているの?立命館大学難民支援・研PASTELにインタビューしてきました!

こんにちは!京都に来て3年目を迎える竹縄です。

毎年春になるとどの大学でもサークルや部活の新歓が活発に行われています。

大学には高校の時と比べ物にならないくらいたくさんの団体があってどこに入ろうか目移りしちゃいますね。

高校では見たことのない団体も少なくはありません。

そこで、今回はその中でも特に珍しい立命館大学にある「難民支援・研究団体」のPASTELを紹介します!

PASTEL代表の佐雲翔太さんと副代表の東志保さんにお話を伺いました。

 

―難民支援・研究団体ってどんなことをしているの?

PASTELの現在の活動内容は主に認知啓発活動。

難民についてあまり知らない人たちに向けて大学内外のイベントを開いたりしています。

それでは、具体定期にどのような活動をしているのかみてみましょう!

―活動①学内イベント

学内イベントでは、6月20日の「世界難民の日」に合わせて生協とコラボして現地の料理を学食のメニューとして提供したり世界難民の日イベントを開催したり、公開勉強会を開いたりしています!

生協とのコラボでは、売り上げ金の一部を難民支援協会に寄付することと、大学生に難民問題について「食」を通じて触れてもらうことを目的としています。

今年はアゼルバイジャンとネパールの故郷の味を再現して提供するそうです!

世界難民の日イベントは、主に大学生に向けて難民についての知識を増やし、難民問題を身近に感じてもらおうと世界難民の日に企画されています。

昨年は「立命一受けたい授業」と題した参加型の授業のようなイベントを開いたそう!

「立命一受けたい授業」の様子

他の難民支援者との電話対談や難民と私たちのあるものとないものについて一緒に考えるワークショップが行われました。

「イラク難民講演会」の様子

公開勉強会では、今年4月に「イラク難民講演会」が開かれました。

実際にイラクの外交官の方にイラクで起きている難民問題について話していただいたそうです!

―活動②メラウーキャンプ

毎年2月に春休みを利用して約1週間タイのビルマ難民を訪問するキャンプに毎年参加しています!

難民の子供たちと一緒に寝泊まりするため子どもたちの生の声をきくことができ、とても貴重な経験をすることができるのだそうです!

自分たちよりも年下の子どもたちが本当は医者になりたい。
もっと勉強したいと思っていても難民という環境にいることで将来の選択をできない。

そんな声も本人たちからきくことで難民問題についてより身近に、真剣に考えることができます。

ちなみに、参加は希望制だそうですが、気になるのは「キャンプに参加する人はみんな英語が話せるのか?」ということ!

答えはNO!だそうです!現地の子どもたちは英語を話せないので、お互いに身振り手振りを使って会話しているそうです。

英語が話せなくても「行きたい」という気持ちがあることが大切なんですね!

―活動③勉強会

月に1度はメンバー内で勉強会を開いています。

春は、上回生が今までに勉強してきた内容を新入生に伝えてディスカッションをしたり、難民支援をしている市民団体「RAFIQ」が難民の初級講座を受講したりしています。

後期は自主的に発表したい人がみんなの前で発表したりするそうです!

今後は、難民についての映画をみてディスカッションしていくなど、新たな勉強会の方法を模索していく予定だと話してくださいました。

ここまでPASTELの活動をいくつか紹介してきましたが、ここからはPASTELにはどんなメンバーが集まっているのか、何人くらいいるのかなどを紹介していきます!

―PASTELには現在何人くらいの人が所属しているの?

現在、PATELに所属しているのは約15人。

もともとは立命館大学国際関係学部の自主ゼミなんだそう!
しかし、他学部生はもちろん、他大学の人も所属しています!

難民問題に関心がある他学部・他大学の人も入部OKです!

―活動費はどうなっているの?

メロウ―キャンプに行ったり、イベントを企画したりしているPASTEL。
年会費が高いのでは…と思っていたのですが、なんと!

PASTELの年会費は1000円なんです!
活動費は立命館大学の助成金制度「学びのコミュニティ」を使って補っているそう。

これなら大学生活との両立も難しくありませんね!

―PASTELに入ろうと思ったきっかけは?

一見、難しそう難民支援・研究団体にどうして入ろうと思ったのか。

2人にきいてみました!

「僕は最初は友達に誘われてなんとなく入りました。だけど、勉強会などに参加していくうちに興味をもつようになり、ちゃんと活動しようと思いました。そして気づいたら代表を頼まれて代表になってました(笑)」

「私は他の団体にも所属していたので、年会費が安くて活動もあまり負担にならないPASTELをみつけていいじゃん!と思って入りました。そして、支援することがメインの他のボランティアサークルと違ってPASTELは知識をつけることがメインだったことから自分の知的好奇心を満たせると思いました。」

 

―まとめ

PASTELは他のボランティアサークルとは違って認知啓発を活動の軸とする団体。
特に印象的だったのは、

「学生にできる支援は限られています。私たちには金銭面でも物資面でも大きな援助をすることができません。でも、だからといって今の現状について知らないでいいわけではありません。知らないことは罪だと私は思っています。私たちにできることはまずは知ることだと思っています。」

という言葉でした。

直接的な支援ができなくても知識を自分たちが身につけ、また周囲にも伝える。
そんな思いをもっている団体でした。

 

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