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私の“不”合格体験記

私の“不”合格体験記
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私の出身高校には、合格体験記ならぬ不合格体験記があります。

当時の進路担当の先生はそれについて、「合格体験記には、自分には真似できないと思うようなものも多いと思います。でも、不合格になってしまった人の体験は一歩間違うとみんなが陥りやすいものです。それを事前に知っておくことが合格につながります」と仰っていました。

そう、私の受験体験記はまさに不合格体験記なのです。今思い返すと、当時読んだ不合格体験記と受験期の自分のエピソードには重なる部分が多くあったように感じます。これから受験本番を迎える皆さんには、これを読んで、私と同じ失敗をしないように気を付けてもらえるととても嬉しいです!

失敗ポイント1. 夏休み後半の集中力切れ

夏休みが始まる前、私は夏休みの勉強計画を立てました。そして、きちんと実行できるように毎日図書館の自習室に通うことにしたのです。夏休み序盤は計画通りに進み順調だったのですが、ある日寝坊し、自習室を確保できずに家で勉強することにした日から何かが崩れました。

それ以来、少し寝坊してしまうと「もう図書館に行っても自習室は使えないだろうし、家で勉強しよう」と思うようになり、次第に図書館に行かない日が増えていきました。自宅で集中して勉強できなかった私は、夏休み後半はだらだらと過ごす日が続いてしまい、結局最後まで立て直すことができませんでした。

ここでの反省点は、言い訳をして、自分をきちんと律することができなかった点。自宅での勉強は、よほど意志が強い人でないとはかどらないと私は思うので、図書館や自習室などお気に入りの場所を見つけておき、とにかく家から出ることが大切だと思います。

特に夏休み後半はモチベーションが下がりやすいので気を付けて欲しいです。

失敗ポイント2. 成績アップから生まれた油断

黒板と数式

夏休みが明けてすぐの模試で、第一志望の大学の判定結果が1段階上がりました。

おそらく、夏休み前半の頑張りから起きたまぐれだったのでしょう。自分の中で夏休み後半にあまり勉強していなかったという自覚はありましたが、初めて判定が上がったことが嬉しくなりました。そして「夏休み前半は頑張ったんだし、まだ大丈夫。このままマイペースに勉強しよう」と、焦るどころか夏休み後半の雰囲気を引きずったまま2学期を過ごしてしまったのです。当然、次の模試では判定は元に戻り、むしろ点数的には夏休み前の模試より低くなっていました。

よく「夏休みは受験の天王山」といいますが、夏休みに頑張ったという意識があると休み明けに気が緩みやすくなります。先輩方の不合格体験記を読んでいても、夏休み明けに成績が上がって油断し、その後成績が思うように伸びないという人が多く見受けられました。

夏休み、どんなに頑張っても、そのあと達成感に浸らないよう自分を律してみてください。

失敗ポイント3. A判定に対する過信

模試では第5志望の大学まで結果が出ますが、私の場合、5つのうち1つだけいつもA判定が出る大学がありました。受験勉強をしながら、「ほかの大学に合格しなくても、ここに願書を出せば受かるだろう」という保険のような気持ちがずっとどこかにあったのです。

センター試験であまりいい点数が取れなかった私は、そこに願書を提出することに。2次試験までそれなりに頑張ってはいましたが、 A判定を過信するあまり必死になることはありませんでした。合否発表の当日まで自分が落ちるとは思っていなかったほどです。

結果は前期・後期ともに不合格。

そこで初めて、絶対に受かるという保証はどこにもないということに気づき、「もっと頑張っておけばよかった」と後悔しました。
志望校の判定はあくまでも“判定”にすぎません。判定に左右されず、最後まで頑張れるかどうかが本当に大切だと思います。 “A判定”が出ていた人が油断し、最終的に合格を逃したという例を、私の周りでも実際に見かけました

判定は参考程度に、自分が保ってきた勉強のペースは崩さないことを心からお勧めします。

最後に

公園と夜桜

国立大学のすべての志望校に落ちてしまった私は、浪人せずに私立大学に通う選択をしました。
志望校に落ちてしまったことは残念でしたし、時々「あの大学に行っていたら今頃どうしていたかな」と考えることもあります。しかし、今の私の大学生活は充実したものであると思いますし、この大学に来たことは決して後悔していません。

もちろん第1志望の大学に合格することは一番うれしいと思いますが、どの大学に通うことになっても大切なのは、自分が何をするかだと近頃痛感しています。もし皆さんが頑張った結果、不合格になってしまっても悲観せず、次の目標をぜひ探してみてください。

皆さんのこれからの受験、そしてその先を心から応援します。
同時に私の“不”合格体験記が少しでも役立てば嬉しい限りです。

 

(同志社女子大学 生活科学部 呉原かれん)

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かれんちゃん

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