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「大瓜生山祭」潜入リポート! ~アートフェスタへようこそ~

「大瓜生山祭」潜入リポート! ~アートフェスタへようこそ~
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芸術の秋、到来。

あんなに暑かった夏もどこへやら。肌寒さも感じる中やってきました、芸術の秋!

こちら京都造形芸術大学の学園祭、「大瓜生山祭」を昨年に引き続き体験リポートさせていただきます!(昨年のリポート記事はこちら)

今年の学園祭テーマは、「GALAXY」。 星の一つ一つが輝くように、学生や卒業生、大瓜生山祭に関わるすべての人が輝いてほしい、

そしてそれが銀河となることで、よりいっそう輝くように、大瓜生山祭という場所で集まり、いっそうの輝きを増してほしいという願いが込められています。(公式HPより引用)

「大瓜生山祭」潜入リポート! ~アートフェスタへようこそ~

取材日当日は台風18号の影響であいにくの天候でしたが、いざ正門をくぐってみると大盛況。見物に来られたお客さんをはじめ、それぞれの役割に追われて慌ただしそうな運営側の学生さん、キャッチーなビジュアルでついつい寄ってみたくなるような出店などでごった返していました。

そんな学園祭の様子を今年はダイジェスト形式でご紹介いたします!!!

 

京造ねぶた

「大瓜生山祭」潜入リポート! ~アートフェスタへようこそ~
正面入り口前では大きなホッキョクグマねぶたがお出迎え

「ねぶた」と聞けばたいていの場合、おそらく青森のねぶたを思い浮かべる方も多いかと思いますが、ここ京都造形芸術大学にも青森の本家本元に「京造ねぶた」の名称を認められるねぶたがあります。

この「京造ねぶた」は、角材と針金と奉書紙のみでできた色のついていない白いねぶたで、毎年1回生全員が学科を横断した20数クラスに分かれ、硬くなりがちなモノの見方、作り方、考え方を「緩める」ための授業の一環として取り組みます。制作期間は12日間。出来上がったねぶたは、この大瓜生山祭で展示されます。

今年は927名の1回生が、共通テーマ「code」からイメージをめぐらせて制作したという22基のねぶたが学内のいたるところに展示されていました。

写真のホッキョクグマのねぶたは、この22基の中から最優秀賞に選ばれた作品だそうです。1回生でこのクオリティ・・・さすが芸大生です。

「大瓜生山祭」潜入リポート! ~アートフェスタへようこそ~
展示スペースの様子

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勝利の女神「サモトラケのニケ」 とても神々しい

胎児をイメージしたねぶた。へその緒までしっかりと表現されています!

アクセサリー販売の「マル」さん

「大瓜生山祭」潜入リポート! ~アートフェスタへようこそ~

往来が激しい岡倉天心像の前でなにやら怪しげな被り物をした、すこし異質な存在が…。

気になったのでお声をかけてみたところ、「マル」さんというお方で、自作のアクセサリーを販売されていました。

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基本的に筆談スタイル。キャラ設定への情熱がすごい。

「大瓜生山祭」潜入リポート! ~アートフェスタへようこそ~

そんなマルさんが作られたアクセサリーは、どれもオシャレな雑貨店に並んでいるようなクオリティの作品で、同行していた女子部員が思わず見入ってしまいました(笑)

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見世物小屋プロジェクト2017「針の華」

「大瓜生山祭」潜入リポート! ~アートフェスタへようこそ~

クオリティの高さは一級品!背筋も凍る怖さで名物のお化け屋敷プロジェクト、「見世物小屋」。

ある幼稚園児を行方不明にさせたとして、周囲から一身に非難を浴びた幼稚園教諭である菊縫衣(きぬえ)先生は絶望のあまり死を選んだ。それからというもの、菊縫衣先生が勤務していた幼稚園に足を踏み入れた人間が謎の失踪を遂げるという奇妙な噂が広まり、ついに幼稚園は廃園となってしまう。しかも、『先生らしき人影が見える』との画像付きのツイートも広まり———自分たちも偶然それを見たという卒園生たちは、噂の真偽を確かめるべく幼稚園に赴くことに、といったストーリー。

企画の特性上、写真等は掲載することができませんが、体験してみた感想として率直に申し上げて、遊園地のお化け屋敷より何倍も怖かったです。舞台設定はもちろん、ストーリーに即したアイテムや小道具(狂気じみた文書が綴られた保育日誌・奇怪な風貌の汚れたぬいぐるみなどが印象的でした)、加えて細かなギミックまで一目見ても手がかかっていたので、なおのこと恐怖演出に一役買っていました。一人で行かなくてよかった…。

「大瓜生山祭」潜入リポート! ~アートフェスタへようこそ~
チラシからしてもう怖い。

 

ファンキーな仮面販売員

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情報量が多すぎる。「兄貴ィ!」とこちらを呼んでいるようです。

ここは芸大。常人には到底理解が及ばないような世界観を有している方がいてもおかしくないはず…と校内を散策していたところに出会ってしまった、このお方。

情報量が多すぎる。「兄貴ィ!」とこちらを呼んでいるようです。

この大学には筆談を好む学生が多くはないか!?と思いつつも、彼に質問をしてみることに。 「すいません、こちらでは仮面を販売されているんですか?」 すると彼はおもむろにペンを取り出し、ノートにこう書いて見せた。

「大瓜生山祭」潜入リポート! ~アートフェスタへようこそ~

教えてほしくば仮面を買い取れと…こう見えて彼はなかなかの商売上手のようです。

しかし、よくよく見ると後ろに陳列されている多くの仮面はどうやら自作したもののようで、手に取ってみるとその精巧さがよく分かりました。

「大瓜生山祭」潜入リポート! ~アートフェスタへようこそ~

 

「大瓜生山祭」潜入リポート! ~アートフェスタへようこそ~

部員二人で仮面を購入し、売り子さんを務めていた方のお話を聞いてみたところ、彼は奇抜なビジュアルを活かして客寄せパンダの役割を担っているだけとのこと。そうとは知らずに、まんまと引っ掛かりました笑

まとめ

いかがでしたでしょうか?個人的にはお化け屋敷の企画がとてもスリリングだったので、その後しばらく放心状態で、なかなか気持ちが落ち着かなかったので大変でした(笑)まだまだ魅力が満載の大瓜生山祭。今回は、企画の中のほんの一部しか紹介できませんでしたが、そのクオリティの高さ、面白さが伝わったのではないでしょうか。

ぜひ来年度に開催される大瓜生山祭に自身で参加して、京都造形芸術大学のありあまる魅力をぜひ体感してみてください!これからの季節、京都の各大学では学園祭が開催されます!そちらの方にも、京都学生広報部員が実際に足を運んでリポート記事を公開する予定です!乞うご期待!!!

また、大学コンソーシアム京都のウェブサイトでは、京都の大学の学園祭カレンダーを掲載しているので、こちらも要チェックです!

[学園祭カレンダー]

http://www.consortium.or.jp/event/admission/campus-festival

(龍谷大学 法学部 牟田神東 拓也)

 

この記事を書いた学生

かれんちゃん

かれんちゃん

卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!