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お寺に泊まろう♪ ~嵯峨嵐山の鹿王院で宿坊体験~

突然ですが、みなさん「宿坊(しゅくぼう)」を知っていますか!?

宿坊とは、もともと寺社の僧侶や参拝者のための宿泊施設でしたが、最近では一般の方も利用可能とのこと。宿泊するお寺・神社によって、主に座禅や写経、さらに精進料理をいただくなど、様々な体験ができます。
しかも一般的なホテルに比べて安く宿泊できるので、学生のお財布にも優しいですね♪(笑)

さて、皆さんは「お寺に泊まってみたいなぁ~」と思ったことありませんか~??
京都に来て観光地を巡って…というのも楽しいですが、せっかくならお寺に泊まってみるのも面白いですよね♪

そこで今回!!宿坊初心者の私は、仲の良い友人を誘って女性専用の宿坊へ取材に行って来ました♪

 

鹿王院(ろくおういん)とは…?

お寺に泊まろう♪ ~嵯峨嵐山の鹿王院で宿坊体験~

お寺に泊まろう♪ ~嵯峨嵐山の鹿王院で宿坊体験~

お寺に泊まろう♪ ~嵯峨嵐山の鹿王院で宿坊体験~

今回宿泊させてもらったのは、京都市右京区嵯峨北堀町にある「鹿王院(ろくおういん)」です♪嵐山から少し外れた場所にありますが、紅葉スポットとしても有名なお寺です。

鹿王院は、足利3代将軍の義満が康歴(こうりゃく)元年(1379年)に寿命を延ばすことを祈って建立を命じ、その翌年完成した禅寺。室町時代には「五山(※1)」に次いで、「京都十刹(※2)」第五位とされた名刹です。庭園は背後に嵐山を望む平庭式枯山水苔庭で、京都市指定名勝にも選ばれています。

お庭がとても広くて、特に朝日があたると一層素晴らしかったです!私が訪れた時期はまだ紅葉の見頃には早かったのですが、充分綺麗でした!
また、山門をくぐると長い石畳の参道があり、厳かな雰囲気で心落ち着く空間でした。

※1…中国の宋の制度にならった禅寺の格式の1つ。当時の政府が住職を任命した最高位の5つの寺。足利義満の時に京都五山・鎌倉五山の制を定めた。
※2…五山に次ぐ格式をもった10の寺。

 

宿坊での一夜

お寺に泊まろう♪ ~嵯峨嵐山の鹿王院で宿坊体験~

受付を済ませるとお部屋へ案内してもらえます。宿坊なのでテレビや冷房設備などはありませんが、日常から離れて静かに過ごすことに意味があるのだとお寺の方に教えていただきました。

そして奥の襖を開けるとお庭が一望できてとても贅沢な気分になります!翌朝、朝食前に朝日に照らされたお庭を眺めてぼーっとしていました(笑) お庭目当てのリピーターさんも多いらしいです。就寝時間は特に決められてはいませんが、夜更かしせずに早めの就寝でした。

 

朝食の精進料理

お寺に泊まろう♪ ~嵯峨嵐山の鹿王院で宿坊体験~

楽しみにしていた翌朝の精進料理はというと…とっても美味しかったです♪特に飛竜頭(ひりょうず)と呼ばれるがんもどき。具だくさんで大満足でした!

精進料理は仏教の教えに基づき肉や魚を使わず作られており、残さず、音を立てず、静かに食べるのが本来のルール。宿坊によって様々ですが、鹿王院ではとってもアットホームな雰囲気で過ごせるので、他の宿泊者の方々と少しお話しながらいただきました♪私のような宿坊初心者にもオススメですね!

 

宿坊を体験してみて…

鹿王院の宿坊は女性専用で、1泊1人4500円。宿泊に加えて、朝食と朝の座禅体験付きです。
宿泊は事前に電話予約が必要で、夕食は外で済ませてから19時30分までに入室する決まりです。門限が早すぎないので、1日京都観光をしてから来る人でも安心ですね♪

お寺に泊まろう♪ ~嵯峨嵐山の鹿王院で宿坊体験~

今回、日常から離れてお寺で1日を過ごさせていただいて、とても良い経験になりました♪特に精進料理の美味しさとお庭の綺麗さに感動しました。また、全国から来ている他の宿泊者の方々との出会いもあり、それもまた魅力の1つです。(私は長野や徳島から来られた方々とお話しました。徳島からの方は2回目の宿泊だそうです!)

お寺の方にお話を聞くと、「せっかく京都に来られるなら、ホテルもいいけれど宿坊にぜひ来てほしい。中高生の方々はぜひ親御さんといらしてください。」と話してくださいました。

お寺に泊まるという宿坊体験もまた、京都観光のひとつの形だと思います!宿坊といっても色々な形があり、調べてみると多くの寺院で行われているので、ぜひ皆さんも自分に合う場所で宿坊体験をしてみてください!きっと良い思い出になりますよ~♪

 

【鹿王院】
〒616-8367
京都市右京区嵯峨北堀町24
TEL:075-861-1645(予約・問い合わせ)

 

(同志社大学 社会学部 佐々木有麻)

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