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2か月間、北アルプスの山小屋で住み込みバイトをしてみて得たものと失ったもの

本題①:山小屋アルバイトで「得たもの」

✔そこそこのお給料

ぼくが働いた山小屋は日給7300円。お休みの日を除いて約40日くらい働いていたので、単純計算で、

7,300円×40日=292,000円

ここから諸々の税金が引かれたりするわけであります。

良いのは何といってもお金が減らないこと。てか使う場所が無い。
買い物できる場所が無いし、食費も家賃も光熱費もいらない

とはいえぼくは、山小屋で売ってる登山用具をチマチマ買ったりしていたので(その他現地までの交通費などを抜いて)結局230,000円ほどの手取りだった気がします。

✔素晴らしすぎる食生活と生活習慣

山小屋でのご飯は従業員みんなで食べます。
大皿に盛られたお惣菜やご飯を皆でそれぞれ好きなだけとって食べる感じ。
食材は山の上までヘリで運んでもらっているので、お刺身なんかは当然食べられないけど、逆に言えばファストフードみたいなものもないし、健康的。下宿で毎日体に悪そうなもんばっかり食べてるぼくからしたら天国

✔家族のような仲間

約2か月しかいなかったが、毎日7畳半の部屋で4人で過ごし、食事もお風呂もご飯もずっと一緒にいると皆家族みたいに仲良くなれる!!本当に!!
(プライバシーが無いことや働き過ぎのストレスから若干ギクシャクする瞬間もあるけど、)それも改めて振り返ると楽しい思い出になるから不思議(笑)

✔大学では決して学べないこと

山小屋で一緒に働いていた従業員は当時10人くらいでしたが、大学生は筆者を含めて2人だけ。他は仕事を辞めたOLさんや、高卒フリーターなど様々。
各人のキャラも面白くて
刺青の入った強面だけどめちゃ優しいお兄さん」や「休学して働いてる大学生」、「ミカン農園→スキー場→海の家→山小屋とリゾートバイトばっかしてるお姉さん」などユニークな人だらけ。

世代も学歴も違う人と一緒に生活しながら働くと、いろんな話が聞けるし、めっちゃ勉強になります。誤解を恐れずに言うと”大学生というコミュニティがいかに狭い世界で特殊か“というのを気づかせてくれた気がします。

✔下界で働く現代人の闇は深いという気づき

山小屋で働くとスマホやパソコンからも解放され、人間本来の生活に近づいて、本当に些細なことが楽しくて、本当に小さなことが嬉しくなるのです
「綺麗な写真が撮れた!!」
とか
「晴れた!!」
とか
「登山者が下界から551の肉まん持ってきてくれた!!」
とか。

一緒に働く元OLのアラフォー姉さん達も「女子高生かっ!」ってくらい毎日しょーもない話でキャッキャ♡してました。

それに比べて下界に降りた後、満員電車で職場に向かう、疲れ切った表情のサラリーマンを見ると…。ひえええ。

 

本題②:山小屋アルバイトで「失ったもの」

2か月間、北アルプスの山小屋で住み込みバイトをしてみて得たものと失ったもの

✔4単位

山小屋とはいえネットには繋がるだろうと思っていたら、繋がるけどめちゃめちゃ弱くて使い物にならん!!結局大学の課題を2つ提出できず、2つの講義で落第。

一応PCは持っていったのに意味ありませんでした。

✔勉強へのモチベーション

不思議なことに筆者は、下界に戻って後期の大学の授業が始まってから一気に勉強へのモチベーションがダダ下がり。

山小屋という現実離れした環境で働くことの楽しさを知った反面、下界の生活と大学での勉強が“当時は”、なんとも味気なかったのです。(今は楽しいです)

その結果、大学1回生の後期、20<単位くらいが一気に闇に葬られました。

✔髪のキューティクル

山小屋にお風呂があっただけ恵まれていたのは確かですが、そこのシャンプーがひどい!まじで!
先輩に「このシャンプーを使い続けるとハゲる
と忠告してもらってはいたのだが、山にシャンプーなんか持ってきてないし、売ってもないから使うしかない。

実際どうなったか。

半分ハゲた

2週間くらいは大丈夫だったのだが、1か月くらい経ったあたりからまじでやばい。
それ以降、同部屋の先輩に頼み込んで貴重な自前シャンプーとリンスを貸りていた。感謝。

✔夏の…青春。(意味深)

夏休み中ずっと山にこもっていたわけだから当然「ディズニー♡」「海♡」「花火♡」みたいなザ・大学生的なイベントとは無縁なのです。
「でも山ガールがいるだろう」
という声が聞こえてきそうだが、

山ガールいねえ!!(ガビーン)

標高2500mには山ガールなどめったにお目にかかれない。(山ガールは高尾山とかにいるたぶん)
現実にはおじちゃん、おばちゃん、そして屈強な肉体のお兄さんばかり。それはそれで楽しいのだけれど(笑)
そんな状況なのでさすがに2か月もいると、同世代の異性が恋しくなる。

山小屋で長く働く先輩曰く、山小屋で一定期間働く若者が皆陥るこの症状を「真の高山病」と呼ぶらしい。(聞いた時は妙に納得したが、今思うとしょーもない。)

 

まとめ

山小屋アルバイトで「得たもの」と「失ったもの」を紹介してきましたが、まだまだ紹介しきれないことはいっぱいあって…
でも総じて言えることは

「とってもいい経験になった!!!」

またいつか働きたいなと思うほど楽しい経験だったので、興味がある人は山小屋バイト、おススメです。

 

(立命館大学 産業社会学部 今井建吾)

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